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ムキタケ
ムキタケ(剥茸、学名 ''Sarcomyxa serotina'' )は、ガマノホタケ科 〔今関六也ほか編『山溪カラー名鑑 日本のきのこ 増補改訂新版』p.115、2011年、山と溪谷社〕ムキタケ属に属するキノコの一種。カタハ、ノドヤキ、ムクダイなど、さまざまな方言名で呼ばれている。 従来はラッシタケ科ワサビタケ属とされ、''Panellus serotinus''の学名を与えられていた(英語版ウィキペディアなどでは今もこの学名が用いられている)が、現在は新たに創設されたムキタケ属とされている。2014年、ムキタケは傘色が緑色タイプの''S. serotina''と、2003年に中国で命名された黄色タイプの''Panellus edulis'' Y.C. Dai, Niemelä & G.F. Qinが混同された名称であることが判明し、黄色タイプは学名を''Sarcomyxa edulis''・和名をムキタケ、緑色タイプは学名を''S. serotina''・和名を「オソムキタケ」にすべきだという提案がなされた〔斎藤輝明、食用きのこ「ムキタケ」に関する研究 、日本菌学会57回大会講演要旨集、2014年1月28日公開〕。
== 形態 == かさは半円形ないし腎臓形を呈し、長径3-15㎝程度の大きさになる。その表面はほとんど粘性を欠き、帯緑黄色または淡黄褐色(まれに帯紫褐色)で細かい毛を密生し、表皮は剥がれやすい(表皮と肉との間にゼラチン質の層が存在するため)。肉はほとんど白色で、傷をつけても変色することはなく、においは温和、ほぼ無味またはかすかな苦味がある。ひだは密生し、ほぼ白色(古くなるとクリーム色)である。柄は太くて短く、しばしば痕跡的な場合もあり、かさの一端に偏って着き、かさの表面と同様の微毛におおわれ、中実である。 胞子紋は白色を呈し、胞子はソーセージ状で無色・平滑、ヨウ素溶液で青黒く染まる性質(アミロイド性がある。側シスチジアは円柱形ないしこん棒形あるいは細長い紡錘形で、最初は薄壁であるが次第に厚壁となる。縁シスチジアは細い紡錘状で、多くは最後まで薄壁のままである。かさの表面にも、やや厚壁で無色ないし淡褐色のシスチジアが密生する。かさの表皮層は、互いに緊密に絡み合いながら匍匐した菌糸(やや厚壁で、淡黄色の内容物を含む)で構成され、表皮層とかさの肉との間には、ゼラチン層に埋もれた細い菌糸からなる離層が発達している〔今関六也・本郷次雄(編著)、1987. 原色日本新菌類図鑑(Ⅰ). 保育社. ISBN 4-586-30075-2〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ムキタケ」の詳細全文を読む
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