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『ムシウタ』は、角川スニーカー文庫から刊行されている岩井恭平による日本のライトノベル。イラストはるろお。また、2007年7月からWOWOWノンスクランブル帯にてアニメが放送された。短編シリーズ『ムシウタbug』がザ・スニーカーで連載されていた。また、月刊少年エースでコミックが連載され、完結している。 物語の進行は主人公である「薬屋大助」の視点を中心として進みながらも、多数の登場人物の視点からも描く群像劇であり、それぞれの登場人物に対する掘り下げが深くなされている。 == ストーリー == ―――“虫”。 希望や願望や欲望が飽和しやすく、時に彼らが生きる目的そのものともなる、さまざまな「夢」を抱いて生きる少年少女達。 その夢が自らの器から漏れ出すほど大きく、抑えきれなくなった時、いずこからか現れて夢を食らい様々な物を奪っていく代わりに、望みもしない強大な力を与える昆虫に似た超常の存在「虫」。 “虫”に寄生された者たちは「虫憑き」と呼ばれ、公には存在しないとされているにも拘らず、もはやその単語を知らない者はいない。目撃証言や虫憑きのものと思われる異常現象は年々増加し、噂の範疇から抜け出ていないにもかかわらず人々の間で差別と恐怖の対象になっていた。 ここに一人の虫憑きがいた。 名を“かっこう”。虫憑きを発見・捕獲し、政府の公式見解同様に「存在しないもの」として処理する政府機関「特別環境保全事務局」、略称「特環」に所属する虫憑きであり、冠する称号は「火種一号」……つまり特環中最強の虫憑きである。 彼は虫憑きの中でも最も強く、最も多くの同族を倒してきた戦士である。取り付かれた虫を殺された者は欠落者になってしまい、それが意味することは「死」と同義である。しかし、それすらも彼の闘争への道の障害たりえない。同じ苦悩を持つはずの虫憑き達を次々と打ち倒し、欠落者の山を作り出し、文字通り「存在しないもの」としてしまう。 彼にも夢がある。自ら戦いの道へ進むのも、多くの虫憑きから恐れ・憎まれる存在となったのも、全てはその夢の為であった。故に、彼は戦う事を止めない。まだ自分の夢は叶っていないから、まだ自分の中で決して消えない少女との約束が、果たされていないから。 緑色の虫が弾け、“かっこう”の体に突き刺さる。“虫”と同化し、破滅的な威力を秘めた銃口を、眼前の“虫”へと向ける。 どこかはわからない場所、いつかはわからない時。 抜け殻であるはずの一人の欠落者の瞳に、光が戻った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ムシウタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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