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ムスタンジド ムスタンジド(1124年 - 1170年12月20日)は、アッバース朝の第32代カリフ(在位:1160年 - 1170年)。 第31代カリフ・ムクタフィーの子。1160年、父の死で跡を継いだ。税の軽減と悪法の取り消しを行ったが、私領地の特権を廃してハラージュ地に戻したために、国内のシーア派から恨みを買った。1170年に難病にかかると、重臣たちのクーデターによって風呂場で絞殺された。 ムスタンジドの時代に2人の人間が宰相(ワズィール)を務めた。治世の前半は父の時代からのワズィール、イブン・フバイラに国政について諮り、父の代から代わらぬ忠誠を称えた〔イブン・アッティクタカー『アルファフリー―イスラームの君主論と諸王朝史』2巻(池田修、岡本久美子訳)、243-244頁〕。1165年にフバイラが没した後、ワーシトの監察官から宰相に抜擢したイブン・アルバラディーを重用した。政務の権限を委ねられたアルバラディーは強大な権力を持ったが、ムスタディーの即位に伴い処刑された。 == 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ムスタンジド」の詳細全文を読む
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