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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ムダーラバ(アラビア語: 〔他に , , , あるいは長音記号を省略した表記がある。〕)は、出資者(ムダーリブ、)が、信頼すべき商才や手腕の持ち主と認めた事業家(ダーリブ、dārib)に資本を全額出資するパートナーシップ契約のことで、シャリーア(イスラム法)の規定の範囲内で行われるあらゆる金融の基本となる契約形態である。現在はイスラム銀行において金融商品の一種として活用されている。ムダーラバは、完全にイスラムの慣習・法にのっとった(「イスラム的」な)金融の形態であるが、ベンチャービジネスを支える投資家と起業家の関係に類似してもいる。 ムダーラバ契約においては、経営責任は全面的に事業家が負い、得た利益を契約時にあらかじめ決めてあった比率(通常は1:1)で、出資者・事業家間で配分する。損失が出たら、当然のこととして元本割れとなり、ムダーリブの損失となる。 ムダーリブは資本を複数のダーリブなどに託すことにより、財のすべてを失う危険を避ける「保険」ができるため、有利である。そのため、有利な立場にあるムダーリブは事業内容に口出しする権利を持たないし、本来的に不利な立場に置かれるダーリブには「元本保証」「利潤確保」の義務がない。 == 起源 == その出発点は陸路の長距離キャラバンをおこなう商人(=事業家)に、金持(=出資者)が資金を貸し出して商売をおこなうことを基本とする。シャリーア上、ムダーラバが金融の基本になる原因は、リバー(利子)の禁止規定がクルアーン(コーラン)にあっても、その対応策が示されていないためである。そこで、ムスリム(イスラム教徒)たちは預言者ムハンマドの言行・規範(スンナ)を参考にして、ムダーラバ契約をシャリーア上合法な金融契約として採用した。この種の契約は元来イスラム以前のアラブ人の間でも行われており、ムハンマド自身も、元来はこのような契約でキャラバン交易に従事する商人であったとされることがその根拠である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ムダーラバ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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