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メイコン砦の戦い(メイコンとりでのたたかい、英:Battle of Fort Macon、あるいはメイコン砦の包囲戦、英:Siege of Fort Macon)は、南北戦争中の1862年3月23日から4月26日に、ノースカロライナ州カータレット郡アウターバンクスで起こった戦闘である。これは北軍アンブローズ・バーンサイド少将のノースカロライナ遠征の一部として起こった。 3月遅く、バーンサイド少将の陸軍はノースカロライナ州ニューバーンから南東に35マイル (56 km) ボーフォートに面した水路を支配する砲郭をそなえた石造りの砦、メイコン砦に向かって進軍した。北軍は砦に対して包囲線を布き、4月26日に砦への正確な砲撃を開始して、間もなく石造りの壁を崩壊させた。数時間の内に砦の傾斜面が崩壊し始め、午後遅くに南軍の指揮官モーゼス・J・ホワイト大佐が白旗を揚げるよう命じた。バーンサイドの降伏条件が受け入れられ、北軍は翌朝砦を占領した。 == メイコン砦 == メイコン砦は、建国から日も浅いアメリカ合衆国が米英戦争の後でその国境周辺に建設した海岸砦群の一つだった。ノースカロライナ州アウターバンクスにあるボーグバンク東端に建設され、ボーフォートやモアヘッドシティの港への入口を守ることが目的となった。1826年に砦が完成し、1834年からは守備隊が入った。敵国海軍の攻撃から守ることを意図されたので、石造りで建設されていた。当時の横揺れする艦船の甲板からの砲撃は正確さに欠けており、レンが造りや石造りの壁を壊すことはできなかった。その後間もなく旋条砲の発明でこのような壁は脆弱なものに変わったが、この砦には改良が加えられなかった。南北戦争が始まったときは時代遅れの砦になっていた〔Trotter, ''Ironclads and columbiads,'' pp. 133–134.〕。 建設当初の熱心さが過ぎてしまうと、この砦は荒れるままに任された。木造の部分は腐り、鉄製の部分は錆が浮き、砲架は朽ちるままになった。守備隊は着実にその数を減らされ、南北戦争が始まったときには1人の軍曹が砦の世話を任されているだけだった〔Trotter, ''Ironclads and columbiads,'' p. 134. Browning, ''From Cape Charles to Cape Fear,'' p. 35.〕。ノースカロライナ州がアメリカ合衆国から脱退する前の1861年4月14日に、ジョサイア・ソロモン・ペンダー大尉の指揮するノースカロライナ州軍がこの砦を占領したとき、わずか4門の大砲があるだけだった。地元の民兵管理者が即座に武装の改良に取り掛かった。全部で64門の大砲(8インチ・コロンビアード砲5門、10インチ・コロンビアード砲2門、24ポンド砲19門、32ポンド砲32門、および野砲6門)が据えられたが、弾薬については3日分しか無かった〔Trotter, ''Ironclads and columbiads,'' pp. 10, 135–136. Browning, ''From Cape Charles to Cape Fear,'' p. 35, では大砲は43門しかなかったと言っている。バーンサイドは54門を捕獲したとその報告書で言っている。 ORA I, vol. 9, p. 275.〕。 包囲戦が行われたとき、砦の守備隊は約430名の将兵であり、モーゼス・J・ホワイトが指揮していた。病気に罹る兵士が居たために、この数の約3分の1は減っていた。兵士達が味わった貧しい食料やその他悪生活条件にも拘わらず、1人の兵士が死んだだけだった。兵士達の士気は概して高くなかった。家族とは離れており、指揮官のホワイトは部隊兵やボーフォートの市民にも不人気だった。包囲戦の間に脱走する兵士もいた〔ORA I, vol. 9, p. 293. Trotter, ''Ironclads and columbiads,'' p. 138.〕。 戦闘が始まったとき、砦は時代遅れで、装備は不適切で、物資の供給状態も良くなく、また直面するものとは異なる戦闘のために造られていた。砦が最初の打撃で簡単に陥ちたのもこれらの欠陥で説明できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メイコン砦の戦い」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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