|
メイン湾()は、北アメリカ大陸東岸沿い、大西洋の湾〔英語では規模の大きなものを"gulf"(ガルフ)、小さなものを"bay"(ベイ)と呼ぶ〕)である。 その南西はマサチューセッツ州東端のケープ・コッド、北東はノバスコシア州南端のケープサーブル島の間に広がっている。アメリカ合衆国のニューハンプシャー州とメイン州の海岸線全体、マサチューセッツ州ケープ・コッドの北側、カナダのニューブランズウィック州南部とノバスコシア州の西部の海岸線が囲んでいる。 マサチューセッツ湾とファンディ湾もメイン湾の一部と見なされる。潮汐変化が世界有数の規模となるファンディ湾があるので、メイン湾も干満差が大きい。 == 地理的な特徴 == メイン湾の海岸線はほとんど岩がちであり、景観が美しい。湾岸で開発が進んでいるのは、マサチューセッツ州ボストン、ニューハンプシャー州ポーツマス、メイン州ポートランドとニューブランズウィック州セントジョンの各大都市圏ぐらいである。氷河作用のために堆積土壌を海岸から遠くまで運んでいるので、大西洋東海岸では南部でよく見られるような砂浜が無い。氷河時代に低水位であったときに海底が削られ、海底の堆が南と東にあるので、半分閉じられた海となっている。特に南端にあるジョージズ堆がメキシコ湾流から守る形になっている。むしろ寒流のラブラドル海流の影響を強く受け、メイン湾の海水は南部の海水よりも冷たく、栄養分に富んでいる。中央海盆のバレーは水深が 1,500 フィート (500 m) に達し、そこから海嶺が 800 フィート (266 m) まで立ち上がっている。場所によっては水面近くになり、水面を超えて島になっている所もある。 メイン湾には大きな海盆が3つある。西にウィルキンソン海盆、北東にジョーダン海盆、南にジョージズ海盆があり、水深650フィート (200 m) の等深線で互いに孤立している。ジョージズ堆の北にあるジョージズ海盆が最も深く、水深は1,200フィート (370 m) 以上となっており、ノバスコシア大陸棚の南西端にあって、ジョージズ堆とブラウンズ堆の間の深い亀裂であるノースイースト・チャンネルの外れに窪みを生んでいる。ノースイースト・チャンネルはメイン湾と北大西洋を繋ぐ主要水路である。もう1つ大西洋と繋ぐ浅い水路がグレートサウス・チャンネルであり、ジョージズ堆とナンタケット・ショールズ(浅瀬)の間にある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メイン湾」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|