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メエルシュトレエムに呑まれて : ミニ英和和英辞書
メエルシュトレエムに呑まれて[めえるしゅとれえむにのまれて]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


メエルシュトレエムに呑まれて : ウィキペディア日本語版
メエルシュトレエムに呑まれて[めえるしゅとれえむにのまれて]

メエルシュトレエムに呑まれて」(メエルシュトレエムにのまれて、''A Descent into the Maelström'')は、1841年に発表されたエドガー・アラン・ポーの短編小説。巨大な渦巻「メエルシュトレエム」に呑み込まれた漁師の脱出譚である。
日本では、翻訳者・書籍によって『大渦に呑まれて』、『大渦の底へ』、『メールシュトレームに呑まれて』その他幾つかの題名が用いられている。
== あらすじ ==
語り手は年老いた漁師に先導されて、ノルウェー海岸の近くにあるロフォーデン州の山ヘルゲッセンの頂上に着く。そこは断崖絶壁になっており、眺望が開けて海と島々の様子が見渡せる。海は荒れ狂っており、一旦静まったかと思うと海流が変化し、突然巨大な渦巻きが現れた。どんな巨船も逃れられないであろう猛烈な大渦。これが「メエルシュトレエム」であった。漁師は語り手に大渦を目の当たりにさせながら、3年前に自身に起こった出来事を語り始める。
彼は二人の兄弟とともに漁船を出し、渦の起こる近くで漁をしていた。他の漁師たちは大渦巻きを恐れて近寄らないが、そこはいつでもたくさんの水揚げがあった。普段はちゃんと時間を見ながら、潮が緩んで大渦が発生していない時に引き上げるのだが、しかしその日は運悪く、長い海上生活の経験でも予測できなかった嵐に遭遇してしまう。弟はマストごと海の中に吹き飛ばされて消え、彼と兄が乗った船は暴風によって急速に渦の方へ押しやられてしまう。時間を計っておいた漁師は、じきにメエルシュトレエムの活動が終わる頃になるに違いない、と希望を抱いていたのだが、それも空しかった。彼の時計は止まっており、もうすぐ終わるどころか、メエルシュトレエムが荒れ狂っている真っ最中であったのだ。
船は大渦に捉えられ、回転運動をしながら次第に渦の中心に近づいていき、漁師は観念して渦の様子を見守る。渦の漏斗には船の破片など様々なものが飲み込まれて行っている。その様子を観察しているうちに、彼はやがて、体積の大きいもの、球状のものは早く渦の中心に落下して行くのに対して、円柱状のものは飲み込まれるのに時間がかかっていることに気付く〔漁師は、「助かった後に学校の教師にこの話をして、物体のそうした振る舞いの違いが科学的事実であることを確認した」云々と物語の中で語っており、こうした部分にSFの要素が見出せる。〕。兄にそれを伝えて共に脱出しようとするが、恐怖で錯乱した兄は言う事を聞かなかった。彼は覚悟を決め、一か八かで円筒状の樽に自分の体を縛り付けて海に飛び込んでいく。船がそのあとすぐに渦の中心に飲み込まれてしまったのに対し、円筒状の樽は飲み込まれずに留まり、渦が消滅するまで持ちこたえることができた。「恐ろしさに髪は真っ白になり、まるで老人のように変わってしまって、助けてくれた漁師たちは誰も私だとわからなかった。あなた(語り手)もロフォーデンの漁師仲間と同じで、こんな事はとても信じられないでしょう」と最後に漁師は締めくくる。
作品内にはサルトスラウメンのメエルシュトレエムについて書いたノルウェーの歴史家ヨナス・ラムスへの言及がある〔ヨナス・ラムスの記述として、大渦が船や鯨の群れや熊を飲み込む様子、際立って猛烈な時にはその衝撃で海岸の家さえ崩れた、等々の内容が書かれている。〕。また冒頭のエピグラムにジョセフ・グランヴィルのエッセイ『Against Confidence in Philosophy and Matters of Speculation』(1676年)からの引用が取られているが、ポーはかなり言い回しを変えている〔Sova, Dawn B. ''Edgar Allan Poe: A to Z.'' New York: Checkmark Books, 2001: 65–66. ISBN 0-8160-4161-X〕〔ポーが本作の冒頭に記したグランヴィルの言葉の大意は以下のようである。
:神の御業(みわざ)は、人間の行為とは比較にならぬほど偉大である。それは、デモクリトスが言う原子の世界よりさらに深い。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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