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バルタン星人(バルタンせいじん)は、円谷プロダクションが日本で制作した特撮テレビ番組シリーズ「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人(異星人)。別名「宇宙忍者」。 == 概要 == 『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」にて初登場。 セミに似た顔、ザリガニを思わせる大きなハサミ状の両手を持ち、高度な知能を備えた直立二足歩行の異星人である。両手は厚さ20センチメートルの鉄板を切断できるという。マッハ5で飛行するほか、瞬間移動能力も有しており、分身するかのように移動できる。眼は5,000個の眼細胞から構成される複眼となっており、1万メートル先の小さな物体も視認できる〔円谷プロダクション:監修 竹内博:構成・解説『ウルトラ怪獣大事典3』入門百科シリーズ157 小学館 1985年 ISBN 4-09-220157-5〕。その反面、どの個体も接近戦が苦手な描写が存在する。一般に「フォッフォッフォッフォッフォッ」と表記される独特の音声を発する。 地球を訪れる最初の目的は侵略ではなく、自分たちの故郷であるバルタン星が発狂した科学者の行った核実験で壊滅したため、たまたま宇宙船で旅行中だった20億3,000万人のバルタン星人が故郷を失い、難民になった。身体をバクテリア大にまで縮小して放浪の旅を続けていたバルタン星人たちは、やがて発見した地球で宇宙船を修理しようと飛来した際に現地を気に入り、ハヤタ隊員の提言を無視して地球侵略を開始する。科特隊隊員との初めての会話では、地球人が持つ生命の概念はバルタン星人にとって理解できないものである様子が描写されている。 『ウルトラマン』第16話への再登場以降、数多くのウルトラシリーズに登場し、ウルトラ戦士の最大のライバルとして幅広い層から認知され、人気を博している。下記の漫画やゲーム、ライブステージなど映像以外の作品にもたびたび登場するうえ、バラエティ番組へのゲスト出演など、ウルトラシリーズ以外のメディアでも活躍している。前述したように元は故郷を失った放浪者であり、『ウルトラマン』とは別世界に位置する近年の作品(『コスモス』や『マックス』)では、人類に友好的に接する下記の個体(チャイルドやタイニーなど)も登場している。 2016年現在のテレビシリーズでは最後の登場作品である『ウルトラマンマックス』では、キャッチコピーで「最強! 最速!」と謳われたウルトラマンマックスを簡単に倒し、再戦も終始優勢であった。しかし、平成時代の『ウルトラマンパワード』や『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』などにも登場してキャラクターが拡がりすぎた結果、昭和ウルトラシリーズとのつながりがある『ウルトラマンメビウス』や『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』での登場が見送られたこともある。 単独で取り上げられる機会も多く、2009年11月にはバルタン星人を特集した書籍『バルタン星人 〜不滅のダークヒーロー〜』 (ISBN 978-4-7747-5305-8) が発売された。同書によれば笑い声は当時の時代劇の悪役から考えられ、宇宙忍者という別名は後から付けられたとされている。頭の部分がかなりの重さで、アトラクション中に落ちるというアクシデントがあったという。 『ウルトラマン』第2話の監督と脚本を担当した飯島敏宏は、バルタン星人は今よりも科学や経済が発達した人類の未来の姿を映した反面教師と位置づけており、悪役として描かれた後発のバルタン星人については認めていないと発言している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バルタン星人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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