|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ メガ : [めが] 【名詞】 1. mega- 2. 10^6 3. (P), (n) mega-/10^6 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
メガクルーザーは、トヨタ自動車が生産していた自動車である。陸上自衛隊向けの高機動車の民生バージョンとして、1996年1月に登場した多目的車。航空自衛隊と海上自衛隊は高機動車ではなく、この車種を採用している。 == 概要 == 登場時にはその大きさや外観から「和製ハマー」とも呼ばれた〔From TAM Archives GM・ハマーH1 & トヨタ メガクルーザー トヨタ博物館だより(No.77 2008年12月号)〕。エアコン、オーディオ取り付け用2DIN スペース(センターコンソールにあり、運転席側を向いており、助手席側からは操作できない)など、ある程度の快適装備は有しているが、高価格にもかかわらずタコメーターすらないインストゥルメンタルパネルや、4速ATしか用意されないなど、開発の主眼が災害時の救援や人命救助などの任務を迅速に遂行する点に置かれており、いわゆる一般消費者向けのSUV的な自動車ではない。最終組み立ては岐阜県各務原市の岐阜車体工業で行われた。 リアに油圧作動の逆相(小回り)4WSを装備しており、最小回転半径(外側前輪の軌跡)は5-6mであるが、リア・オーバーハングを振り出すため、狭いところでの転回には注意が必要となる。センタリングスプリングによるフェイルセーフ機構を持ち、油圧系統の異常時やエンジン停止時には中立を保つ。 定員は6名となっている。RAV4(SXA10系)のものを流用した着脱式のサンルーフも選べるが、これも「作業用ハッチ」の意味合いが強い。このサンルーフに合わせるため、前部ルーフは不自然に膨らんでいる。 フレーム下やサスペンションアームの処理が非常に良く、ハブリダクションドライブを採用しているため、最低地上高の420mmは実用数値である。ハブリダクションによってホイール内にブレーキを装着できないためインボード式ディスクブレーキを採用している。止まる直前に強くブレーキをかけているとハブリダクションのバックラッシュとサスペンションのたわみで船のようなピッチングが起こる。トルク感応型LSD(トルセンデフ)のほかにマニュアル・デファレンシャルロックを持ち、さらにタイヤ空気圧調節機能まで備えるため、「このクルマでスタックするようなら、後はクローラ(履帯)付きの車両を使う以外に走行手段はない」とまで言われる。 高機動車と異なりランフラットタイヤではないため、スペアタイヤを装備する。ただし、人間の体力で上下させるには無理があるため、タイヤを動かす際には標準装備の電動ウインチを使用する。地上高の高さもあいまってスペアタイヤキャリアの位置が非常に高いため、背面キャリアでありながら、トラックのフレーム下キャリアと同様なタイヤ引き上げ用のチェーンブロックが装備されている。ボンネットは一般的な積層FRPで、高機動車の真空成型品に比べ、ややグレードが落ちる。サスペンションは高機動車と同様、縦置きトーションバー・スプリングとダブルウィッシュボーンによる4輪独立懸架となっている。 発売当初は興味本位の一般ユーザーの購入や企業の広告塔として利用された例も見られたが、時期が経ち落ち着いてくると、メインユーザーはJAFや消防、地方公共団体などとなっている。 価格は962万円(エンジンが変更された1999年以降は980万円)で、諸費用を含めると1,010万円となり、トラックやバスを除く日本車の中ではホンダ・NSXとほぼ同等の最高価格帯クラスに位置していた。車体色は標準では白と紺の2色が用意されており、室内はビニールのセミトリムとされ、色はグレーであった。2001年8月で生産は終了となった。一時期、ホイールベースを変更して、ダイナやコースターにもこの高機動シャーシが使われていた。 メガクルーザーの生産は終了しているが、生産ラインが同じ高機動車の生産が継続されているため、(海自・空自を含む)政府機関や自治体などからまとまった注文があれば、その都度生産が行われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トヨタ・メガクルーザー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toyota Mega Cruiser 」があります。 スポンサード リンク
|