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メキシコ麻薬戦争 : ミニ英和和英辞書
メキシコ麻薬戦争[めきしこまやくせんそう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あさ]
 【名詞】 1. flax 2. linen 3. hemp 
麻薬 : [まやく]
 【名詞】1. narcotic drugs 2. narcotic 3. opium 4. dope 5.drugs
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦争 : [せんそう]
  1. (n,vs) war 

メキシコ麻薬戦争 : ウィキペディア日本語版
メキシコ麻薬戦争[めきしこまやくせんそう]

メキシコ麻薬戦争(メキシコまやくせんそう)は、麻薬組織(カルテル)同士の縄張り争い、および麻薬密売の取締を推進するメキシコ政府と麻薬カルテルとの間で進行中の武力紛争のことを指す。メキシコ検察当局の発表によれば、2011年9月までのおよそ5年間に麻薬組織による犯罪や抗争に巻き込まれるなどして4万7515人が殺害されている〔麻薬抗争で犠牲 4.7万人超 〕。
メキシコの麻薬カルテルや麻薬密売組織は何十年も前から存在していたが、1990年代にコロンビアカリ・カルテルおよびメデジン・カルテルが壊滅したことによってより強い力を付け始めた。メキシコの麻薬カルテルは、現在アメリカの違法薬物の卸売市場を支配している。麻薬カルテルの中心メンバー、特にティファナ・カルテルとガルフ・カルテルの主要メンバーが拘束されて以降、麻薬カルテルはアメリカにおける麻薬の輸送ルート確保にいっそう力を入れるようになったため、麻薬にかかわる暴力事件はむしろ増加傾向にある。
メキシコは麻薬の主要な生産国、中継国であり、アメリカへの大麻およびメタンフェタミンの主要な供給元となっている。メキシコのヘロイン生産のシェアは世界的に見ればわずかではあるものの、アメリカへのヘロイン供給では大きなシェアを占めている〔。現在アメリカ国内に流入する外国製麻薬のおよそ70 %がメキシコの麻薬カルテルの支配下にある〔Creechan, James. "An overview of drug cartels in Mexico" Paper presented at the annual meeting of the American Society of Criminology (ASC), Los Angeles Convention Center, Los Angeles, CA, Nov 01, 2006 . 2009-05-24 〕。
アメリカ合衆国国務省は、コロンビアで生産されメキシコを経由してアメリカに流入するコカインは全体の90%にも及ぶと見積っている。また、これらの違法薬物の卸売による売り上げは年間で136億ドルから484億ドルになると見られている〔。アメリカによる電子送金の監視が厳しい現状から、メキシコの麻薬密売人はトラックによってメキシコへ麻薬取引の代金を持ち込んでおり、その金額も増え続けている。
2009年には、マリファナ、ヘロイン、コカインの個人所持が合法化され〔、2011年6月にはによって、薬物戦争は多くの被害を出し失敗に終わったことが宣言された。
2006年に誕生したカルデロン政権による、麻薬カルテルに対しての峻烈な清掃作戦は一定の効果も上げ、民間人を巻き込みながらも大量(情報の出所により幅があるが概ね2万人規模)の麻薬カルテルメンバーを逮捕、又は、射殺等で代理処刑し、麻薬カルテルは確実に弱体化していると報道されている〔http://www.periodistadigital.com/mundo/america-latina/2009/12/05/abatido-narco-jefe-cartel-monterrey-zetas-crimen-tiroteo-policia-agente-ejercito-mexicano-droga.shtml〕〔http://www.updatednews.ca/2011/11/09/security-forces-increase-violence-in-mexico-drug-war〕〔http://www.dw.de/ej%C3%A9rcito-mexicano-captur%C3%B3-al-l%C3%ADder-del-c%C3%A1rtel-del-golfo/a-17027460〕〔http://www.larioja.com/rc/20110113/mundo/mexico-cierra-2010-muertos-201101130011.html〕〔http://expresocampeche.com/notas/nacional/2013/07/29/atribuyen-a-templarios-muerte-de-vicealmirante/attachment/mexico-drogas-20/
〕〔http://agorarevista.com/es/articles/rmim/features/online/2013/05/29/ejercito-patrullas〕。
== 現在 ==
2014年2月にメキシコ麻薬界最大の大物と言われ、経済誌フォーブスにビリオネアとしてランクインもしている、シナロア・カルテルのボス『ホアキン・グスマン』が逮捕された。〔http://abcnews.go.com/International/family-ties-ensnared-joaquin-el-chapo-guzman-wanted/story?id=22642183〕
シナロア・カルテルはメキシコ最大の麻薬カルテルであるが、2010年7月にはメキシコ軍の清掃作戦によって、ナンバー2のイグナシオ・コロネル・ビラレアルが射殺され〔http://edition.cnn.com/2010/CRIME/07/29/mexico.cartel.leader.killed/〕、今回のグスマンの逮捕によって指導者は不在となった。
また、常軌を逸した凶悪性・残虐性で知られる、『ロス・セタス』に至っては、創設者の二人が収監・射殺されており、セタスをガルフ・カルテルから離脱させ、常軌を逸した凶悪・残虐集団へと変容させた張本人、『エリベルト・ラスカノ』が2012年10月に軍の清掃作戦によって射殺され〔http://edition.cnn.com/2012/10/09/world/americas/mexico-zetas-cartel-boss/〕、後継者のミゲル・トレビーニョ・モラレスは翌年、2013年7月に逮捕され現在も身柄拘禁中である〔http://edition.cnn.com/2013/07/15/world/americas/mexico-zetas-leader-captured/〕。
80年代以降に創設された麻薬カルテルのボスや最高幹部の殆どが、逮捕、又は、射殺されており、その殆どが2000年代以降、特にカルデロン政権が本格的に麻薬戦争を開始した2007年以降に集中している。
カルデロン政権は、麻薬組織に対し極めて厳しい姿勢で対峙しており、逮捕したメンバーには峻烈な拷問が加えられているとも言われ、麻薬組織はメンバーが警察や軍に組織の情報を提供すると、そのメンバーの親族が殺害される等、凶悪・残虐極まる麻薬組織の掟があるが、厳しい拷問に耐えられず多くのメンバーが白状しているという。
また、有益な情報を白状したメンバーには恩赦が与えられたり、刑務所内で好きな物を食べさせたり、携帯電話やアルコール・煙草を与える等、特別待遇で優遇しているとも言われており、捜査当局・司法当局に対する批判が根強いのも事実である。
だが、カルデロン政権による犯罪組織に対する壊滅作戦は着実かつ大きな結果を出しており、国内外問わず、高い評価を得ているのも事実である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メキシコ麻薬戦争」の詳細全文を読む




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