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メジュゴリエの聖母 : ミニ英和和英辞書
メジュゴリエの聖母[めじゅごりえのせいぼ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

メジ : [めじ]
 (n) mage, (n) mage
: [ひじり, せい]
  1. (pref) saint 2. st.
聖母 : [せいぼ]
 【名詞】 1. emperor's mother 2. Virgin Mary 
: [はは]
 【名詞】 1. (hum) mother 

メジュゴリエの聖母 : ウィキペディア日本語版
メジュゴリエの聖母[めじゅごりえのせいぼ]

メジュゴリエの聖母(メジュゴリエのせいぼ)は、1981年6月24日から現在に至るまで毎日、聖母マリアが出現していると数名の幻視者が主張する、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県メジュゴリエにおける聖母出現である〔この現象が主張され始めた当時、メジュゴリエを含む現在のボスニア・ヘルツェゴビナは、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国を構成していたボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国に属していた。〕。後述のように、この現象は目下のところ公認されてはいないが、カトリック教会によって研究が進められている。
但し、カトリック教会内部には、このメジュゴリエの聖母に関する事例を疑問視する者も多く、地元司教区は否定的である。〔 警告!メジュゴリエの偽聖母〕
聖母が初めて現れたのは、1981年の洗者聖ヨハネの祝日にあたる6月24日水曜日のことであった。その日、メジュゴルイエの小教区内にあるビヤコヴィッチの小村落に住んでいるイヴァンカ・イヴァンコヴィッチ(15才)とミリアナ・ドラギツェヴィッチ(17才)の二人の少女が、山の方に散歩に出かけた。突然、イヴァンカの前方に何か人間らしい姿をしたほの明るいものが現れた(以上が、第1回)。(中略)その場から逃げ帰り、昼寝をしていたヴィッカ・イヴァンコヴィッチ(16才)には、二人は「目が覚めたら、ヤコブの家に来なさい」という伝言を残して出て行った。ヴィッカが目が覚めて出かける途中、リンゴを摘み取っていたイヴァン・イヴァンコヴィッチ(20才)とイヴァン・ドラギツェヴィッチ(16才、ミリアナとは姉弟関係にはない)に出会い、この二人も連れて行く。それから、ミルカ・パブロヴィッチ(13才)もこの一行に加わった。同様にイヴァンカが最初に見つけたが、全員逃げ帰る。(中略)翌6月25日に初日の4人(イヴァンカ、ヴィッカ、ミリアナ、イヴァン・ドラギツェヴィッチ)に加え、ミルカの姉マリア(16才)、ヤコブ・ツォロ(11才)の6人のグループができた(第3回以降。1982年12月25日に10番目の秘密を伝えられたミリアナは以降見ることができなくなり、グループは5人となる。)(中略)証人として2人の大人を加え前日と同じ時刻・場所に行った。(中略)そこには、聖母の姿が彼らを待ち受けていた。ある内からの力によって、彼らは跪き、祈り始めた。(中略)大人には何も見えなかった。(中略)そして、聖母は皆の和解と平和を望んだのである。子供たちは大喜びで帰って行った。3日目は一大群衆となった。2~3千人は集まったようである。〔ローランタン,R ルプツィッチ,L著 、尾崎正明訳『メジュゴルイエにおける聖母マリアの出現』聖母の騎士社、p.59~63〕
1981年6月24日午後6時頃、メジュゴリェの丘の上に煙草を吸いに集まった〔司教の前に宣誓して語った時の供述。その後、羊を牧しに、花を摘みに、など二転三転〕6人の青少年(ミリャナ、イヴァンカ、マリア、イヴァン、ヴィツカ、ミルカ)が丘の上に幼い子供を腕に抱いた白い人物の出現を見た、と言いだした。青少年達のうちの4人がそれは聖母マリアの出現であると思い、翌日の同じ時間にその場に行かなければならない、と強く感じた、と主張した。残る2人も加わり、彼らは聖母マリアと祈り、話したとされる。その日から、若者達は全員一緒にあるいは個別に、聖母の出現を受けるようになった、としている。
現在も、支持者達は、聖母の出現は続いていると主張し、メジュゴリェの聖母の教えと称してインターネットなどを通じて伝えている。
なお、現地の司教区は、調査の結果、否定的な見解を打ち出し、その姿勢はジャニッチ司教、後任のラトゥコ・ペリッチ司教共々、継続されている。1982年5月、幻視者と主張するイヴァンは、「聖母の姿に似せた出現を記念した大聖堂が、6月に完成する」と予言したが、外れてしまい、そのたびに予言は引き伸ばされ、ついには、自分は嘘を吐いていて、聖母に叱られた、とイヴァンは主張しだした。このように、この「聖母出現」には、多数の実現しない予言が存在する。また、長上であるジャニッチ司教達に反対して、この運動を擁護したヴェゴ神父は、修道女を誘惑し、妊娠させてしまい、それを問題視したヨハネ・パウロ2世直々の命により解任されて還俗、結婚し5人の子供を作り、この運動のグループの形成したメジュゴリエセンターに勤務している。
== カトリック教会の対処 ==
1987年、ユーゴ司教協議会会長のクハリック枢機卿と現地モスタル教区のジャニッチ司教は、「メジュゴリェに対する超自然的性格に動機付けられた巡礼やその他の表明行為を組織することは、許可しない」とする、禁止声明を発表した〔L'Osservatore Romano、1987.2.23〕。また、1987年同じくジャニッチ司教は、調査の結果、超自然的なものは何もなかった、と発表し、1990年には調査の結果を細かく説明した〔Krkva na kamena、The Church on the Rock、1994.2〕。1991年にはユーゴスラビア司教団が同じく、出現を否定し、ジャニッチの後を受けて、モスタル教区の司教となったラトゥコ・ペリッチも、1998年2004年、その真実性をあらゆる角度から否定する、という声明を出し、合わせて信徒にこの運動との関係を持つことを禁止した。また、ローマ教皇庁は、この運動への対応として、教理省秘書タルチジオ・ベルトーネ大司教が、フランス・ランジュのレオン・タヴェデル司教からの質問に答える形で、1996年、現地司教区の声明を引用し、巡礼等は許可されていない、とする発表を行った。また、この運動の支持者達は、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がこの出現を支持した、または巡礼した、などと宣伝することがあるが、こうした風説に対して、教理省長官ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿(後の教皇ベネディクト16世)は、1998年7月22日、「私と教皇の言葉を引用したとされている文章は、想像の産物に過ぎない」とそれらを全否定する発言をしている。
*1984年3月、「教皇ヨハネ・パウロ2世は自分の図書室に訪問者(モンシニョル・パヴォル・ヒニリカ司教)を案内した。彼はローランタン神父の一冊の本(「メジュゴルイエにおける聖母マリアの出現」)を取り上げ、聖母のいくつかのメッセージを読み、こう言った。『パヴォル、メジュゴリエはファチマの継続であり、実現なのです。』」(数年後、教皇は彼にこう言った。『今日、世界は超自然的なものへの感覚を失った。世界は祈り、断食、ゆるしの秘跡を通して、メジュゴリエにおいてその感覚を再び見出している。』)以来、司教はメジュゴリエの支持者となり、教皇は定期的に彼にこう尋ねている。『メジュゴリエの新たな情報は何ですか?』〔シスター・エマヌエル著 、三上茂訳『メジュゴリエの証言者たち』ドン・ポスコ社、p.112-113〕
*1994年3月25日、ヒニリカ司教は奉献の10周年記念日を祝うためにメジュゴリエに来た。教皇ヨハネ・パウロ2世は、1981年5月13日に暗殺の犠牲者となりかけた時、彼を死から守られたのはファチマの聖母であったと司教に打ち明けた(40日後、聖母はメジュゴリエにおいて御出現を始められた)。〔シスター・エマヌエル著 、三上茂訳『メジュゴリエの証言者たち』ドン・ポスコ社、p.113〕
*『メジュゴリエの証言者たち』p.139には、「ヨハネ・パウロ二世(中央)はミリアーナ(左側)とモンシニョール・フラニッチ大司教(右側)を含むクロアチアのグループを接見される。ミリアーナは教皇と20分間の私的な会話をした。教皇は『もし私が教皇でなかったら、私はすでにメジュゴリエに行っていたでしょう』と彼女に言った。」との解説と共に写真が掲載されている。また、p.402には「教皇ヨハネ・パウロ2世はメジュゴリエからの聖母のメッセージを広める宣教のためにシスター・エマヌエルを三度祝福される」(1996年11月15日)との解説と共に写真が掲載されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メジュゴリエの聖母」の詳細全文を読む




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