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メスバウアー分光法 : ミニ英和和英辞書
メスバウアー分光法[めす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

メス : [めす]
  1. (nl:) (n) scalpel (nl: mes) 2. surgical knife 3. (P), (nl:) (n) scalpel (nl: mes)/surgical knife
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
分光 : [ぶんこう]
 (n,vs) spectrum
: [ひかり]
 【名詞】 1. light 
: [ほう]
  1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) 

メスバウアー分光法 ( リダイレクト:メスバウアー効果 ) : ウィキペディア日本語版
メスバウアー効果[めすばうあーこうか]

メスバウアー効果(メスバウアーこうか、)とは、1958年にルドルフ・メスバウアーによって発見された結晶体状のガンマ線放射線源とその吸収体の間に発生する共鳴吸収現象を言う〔共鳴吸収現象が発生すること自体は1953年にP.B.ムーンとA.ストラストによって水銀について明らかにされていた。メスバウアーはガンマ線の放出に伴う原子核(イリジウム191)の反跳効果を、その原子を結晶の結合でつなぎ止めた上でその結晶を冷却することで防ぐことに成功した。なお、イリジウム191では冷却が必要であったが、後に鉄57を用いることで室温でも十分な効果が観測できることが判明した。〕。
メスバウアー効果により、光のドップラー効果を極めて高い精度で検出することができるようになった。また、分光法の一つの手法であるメスバウアー分光法(Mössbauer spectroscopy)の原理でもある。

== 概要 ==
原子核がガンマ線を放射し、もう一方の同じ原子核がそのガンマ線を共鳴吸収する現象をメスバウアー効果(Mössbauer effect)と呼ぶが、ガンマ線のエネルギーは一般に大きく、放射あるいは吸収過程で原子核を反跳させるために極めて起こりがたく〔量子力学的な原子核からの電磁波の放出(光子の放出)によって、ちょうど弾丸を発射した銃のように反対方向に跳ね飛ばされる。これを反跳(recoil)と呼ぶ。反跳によって原子核は電磁波のエネルギーの一部を持ち去るため、同一物質同士であっても放出される電磁波の振動数と物質が吸収する電磁波の振動数は一致しない。講談社(1972) p.189〕、気体や液体状態中の原子核では起こらない〔那須(2004)〕。
1958年に当時博士課程の学生であったルドルフ・メスバウアーは、ガンマ線の放射線源であるイリジウム191を結晶でつなぎ止めさらに冷却することで、原子核の反跳そのものを無くし、原子間の共鳴吸収現象を発生させることに成功した〔だが、それ以前に、1953年にバーミンガム大学の P.B. ムーン(Philip Burton Moon) と A. ストラスト は、励起した水銀を遠心分離機の腕に固定し回転させることで、反跳現象を相殺する運動を作り出し、実際に静止した水銀との間に共鳴現象が発生することを発見していた。〕。
メスバウアーによるイリジウム191によるメスバウアー効果の発見後、他にも共鳴吸収現象を起こす原子核が発見された。現在において、メスバウアー効果を観察するにあたって最もよい物質は鉄57(57Fe)であることが知られている〔例えば、イリジウム191であれば結晶でつなぎ止めた上で、冷却する必要があるが、鉄57 の場合は室温でもかなりの強度の共鳴が発生する。〕。
メスバウアー効果は極めて鋭敏な効果であり、放射線源または吸収体をわずかに運動させるだけでも共鳴吸収現象は発生しなくなる。これは、光のドップラー効果を検出するにあたって非常によい性質であり、メスバウアー効果の発見以前には到底実験的に検出不可能であると考えられていた現象も検証することができるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メスバウアー効果」の詳細全文を読む




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