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メソポタミア神話 : ミニ英和和英辞書
メソポタミア神話[ - しんわ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かみ]
 【名詞】 1. god 
神話 : [しんわ]
 【名詞】 1. myth 2. legend 
: [はなし]
  1. (io) (n) talk 2. speech 3. chat 4. story 5. conversation 

メソポタミア神話 : ウィキペディア日本語版
メソポタミア神話[ - しんわ]

メソポタミア神話シュメール人、東方セム語アッカド人、アッシリア人、バビロニア人と後に移住してきたアラムカルデア人の信仰した宗教であり、彼らの共有し、発展させた神話体系である。現代のイラククウェートトルコ南東部、シリア北東部にあたるメソポタミアとよばれる地域で紀元前4千年紀から4200年にわたり支配的な宗教であり続けた。その範囲はメソポタミア全域におよび、その後およそ紀元後10世紀にはアッシリア地域(メソポタミア北部)のみに縮小している。
メソポタミアの多神教は数千年にわたりこの地域の唯一の宗教であり続けたが、1世紀から3世紀にかけてじょじょに衰退を始めた。この衰退は東方教会アッシリア東方教会シリア正教会などのシリアック・クリスティアニティ)、そしてユダヤ教マニ教グノーシス主義との接触によりもたらされた。その後300から400年もするとほとんどの宗教的伝統は失われた。10世紀ごろの僻地のアッシリア人のコミュニティにこの宗教の最後の痕跡をみることができる〔。
== 再構築 ==
他の消滅した宗教と同様、彼らの共有していた価値観の多くや教義の込み入った内容は長い年月の間に失われ忘れ去られてしまっている。しかし、人々からは忘れ去られたとは言え、幸運にも多くの文献が残っている。歴史家や科学者は、宗教学者や翻訳家の助けを借り、この宗教に関する知識と歴史、習慣の再構築をおこない、そしてこの宗教がシュメール、アッカド、アッシリア、バビロニアの人々の日々の生活の中で果たした役割を探る努力が行われた。メソポタミアの宗教は後の宗教に多大な影響を与えていると考えられている。その影響はカナン人、アラム人、古代ギリシア人、フェニキア人の宗教、さらにユダヤ教キリスト教マンダ教イスラム教などの一神教にも及んでいる。
少なくともアッシュール(Ashur)は4世紀まで信仰の対象となっていたことがわかっている〔Georges Roux - ''Ancient Iraq''〕。メソポタミアの多神教では、2100の神々が信仰を集めていた〔Bottéro (2001:45)〕。多くの神々はそれぞれの都市や国と関係付けられている。それらには例えばシュメール、アッカド、アッシリア、アッシュールニネヴェ (メソポタミア)ウルウルクマリバビロンといった都市があげられる。特に重要な神々としてはアヌエンキエンリルイシュタルアスタルト)、アッシュール(Ashur)、シャマシュ、シュルマル(Shulmanu)、タンムーズ、アダド(Adad)或いはハダド(Hadad)、シンクルダゴンニヌルタ、ニスロッチ(Nisroch)、ネルガルティアマト、ベル(Bel)、マルドゥクがあげられる。
ジャン・ボテロ(Jean Bottéro)など、歴史家の何人かはメソポタミアの宗教が世界最古の宗教であると主張している〔Bottéro (2001:Preface)〕。最古の宗教に関しては議論があるが、メソポミアが文字発祥の地であるため少なくともとも文字に残されたものとしては最古の宗教であるといえる。メソポタミアの宗教に関してわかっていることはすべて、この地域で考古学的に発見された品々、特には文献に由来する。それらは通常楔形文字で粘土板に著され、神話が主題のものもあれば宗教儀式に関するものもある。古代文明にはよく見られることだが、耐久性のある素材、貴重な素材で造られたアーティファクトは、それがゆえに後代まで残ることになったとも考えられるのだが、たいていの場合信仰や儀式にまつわる品々である。ある学者はメソポタミアの人々について、「彼らの残したほとんど全てから彼らの宗教に関して知ることができる。すっかり信仰に染まった人々であったのであろう」と主張している〔Bottéro (2001:21–22)〕。
アッシリアジャズィーラと呼ばれる地域)のいくつかの孤立したコミュニティを除けばおよそ400年頃にメソポタミアの宗教は消滅している。それでもメソポタミアの宗教は旧約聖書を通じて現代の世界に支配的な影響を与えているといえる。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、マンダ教に見られる旧約聖書由来のストーリーは初期のメソポタミアの神話をベースにしている可能性が指摘されている。とくに創造神話エデンの園大洪水バベルの塔、そしてニムロドリリスといった人物にその類似性が顕著である。加えてモーセの出自に関してはサルゴンとの類似性が、モーセの十戒はアッシリア、バビロニアの律令との類似性が指摘されている。さらには現代のネオペイガニズムにもメソポタミアの神々に対する信仰を説くものがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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