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過レニウム酸(かレニウムさん、)は、化学式が Re2O7(OH2)2 と表されるレニウムの化合物である。酸化レニウム(VII) Re2O7 の水溶液を蒸発させることで得られる。慣例的に過レニウム酸は HReO4 の化学式をもつとされる。この化学種は、水あるいは蒸気中で酸化レニウム(VII)を昇華させることで生じる〔.〕。Re2O7 の溶液を数か月放置すると、分解して HReO4•H2O の結晶が生じる。これは四面体形の ReO4- を含む。ほとんどの用途においては、過レニウム酸と酸化レニウム(VII)は相互に使用される。 == 性質 == 固体の過レニウム酸の構造は と表される〔Beyer, H.; Glemser, O.; Krebs, B. “Dirhenium Dihydratoheptoxide Re2O7(OH2)2 - New Type of Water Bonding in an Aquoxide” Angewandte Chemie, International Edition English 1968, Volume 7, Pages 295 - 296. .〕。この化学種は、水を配位子とする金属酸化物のまれな例である。ほとんどの金属-オキソ-アクア種は対応する水酸化物に対して不安定である。 : M(O)(H2O) → M(OH)2 気体の過レニウム酸は、HReO4 という化学式が示唆するように四面体形である。 濃厚水溶液中では三塩基酸であるメソ過レニウム酸(H3ReO5)を生成するとされているが、これは単離されていない。過レニウム酸の濃厚水溶液の当量導電率の低下は、この弱酸であるメソ過レニウム酸の生成が原因と推定される〔『化学大辞典』 共立出版、1993年〕。 過マンガン酸イオンとは異なり、水溶液中では安定で、酸化剤としての作用は弱く、過テクネチウム酸イオンに類似する。アルカリ性水溶液中では安定、HCl、HBr、HI水溶液中では還元される〔 F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年〕。 水溶液中における過レニウム酸イオンの標準酸化還元電位は以下の通りである〔Allen J. Bard, Roger Parsons, Joseph Jordan, Standard Potentials in Aqueous Solution, Marcel Dekker Inc (1985).〕。 : ReO4- + 2 H+ + e- ReO3(s) + H2O, ''E''°= 0.768 V : ReO4- + 4 H+ + 3 e- ReO2(s) + 2 H2O, ''E''°= 0.51 V : ReO4- + 8 H+ + 7 e- Re(s) + 4 H2O, ''E''°= 0.34 V 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「過レニウム酸」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Perrhenic acid 」があります。 スポンサード リンク
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