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メソサイクロン(mesocyclone)とは、スーパーセルと呼ばれる発達した積乱雲において発生する、小規模な低気圧性の循環構造のこと。ちなみに、mesocyclone の発音は「メゾサイクロン」に近く、「メゾサイクロン」と表記されることも多い。 メソ低気圧と呼ばれることもあるが、メソ低気圧には、積乱雲とは関係の薄い、より大きなメソスケール(10~1,000km)の低気圧も含むので厳密には区別される。 == 概要 == メソサイクロンの大きさは、直径2~10kmくらいである。この大きさは気象現象の中ではメソスケールと呼ばれる部類に入るので、この名が付いた。 メソサイクロンの循環とは、積乱雲の中で、ある部分を中心に低気圧と同じような風が発生するものである。北半球では反時計回り、南半球では時計回りに、周りから中心に向かって風が吹き込む。 メソサイクロンの発生を確かめる手法としては、気象レーダー、特に風向風速を詳細に解析できるドップラー・レーダーがよく用いられる。積乱雲付近での風向や風速の分布が分かれば、メソサイクロンの有無や位置を知ることができる。降雨レーダーでは、メソサイクロンに伴って積乱雲の一部分がコンパクトに回転して、フックエコーと呼ばれる特徴的なエコーが観測されることが多い。レーダーの情報が乏しいか無い場合は、気象観測地点の風や気圧のデータ、雲の観測情報などから割り出すことも可能だが、精度は落ちる。 スーパーセル自体が「メソサイクロンを伴うもの」と定義されている。そのため、数種類あるメソ対流系の分類のうち、メソサイクロンが発生するのはスーパーセルが圧倒的に多い。ただし、シングルセルなどでも弱いメソサイクロンが発生することがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メソサイクロン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mesocyclone 」があります。 スポンサード リンク
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