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メタジェノティクス : ミニ英和和英辞書
メタジェノティクス[めた]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

メタ : [めた]
 【名詞・形容詞】meta

メタジェノティクス ( リダイレクト:メタジェノミクス ) : ウィキペディア日本語版
メタジェノミクス[めた]
メタジェノミクス(メタゲノミクス)は環境サンプルから直接に回収されたゲノムDNAを扱う研究分野である。広義には環境ゲノミクス群集ゲノミクスにも言及する〔木暮(2011). "海洋における環境ゲノミクス". ''地球環境'' Vol. 16 No. 1 71-79.〕。従来の微生物のゲノム解析では単一菌種の分離・培養過程を経てゲノムDNAを調製していたが、メタゲノム解析は単一菌種の分離・培養過程を経ずに、微生物の集団から直接そのゲノムDNAを調製し、そのヘテロなゲノムDNAをそのままシークエンシングする。そのため、メタゲノム解析により従来の方法では困難であった難培養菌のゲノム情報が入手可能となった。地球上に棲息する細菌の99%以上は単独では培養できない菌種であると推察されており〔工藤俊章 『難培養微生物の利用技術』 シーエムシー出版、2010年、はじめに〕、メタゲノム解析は環境中に埋没する膨大な数の未知の細菌、未知の遺伝子を解明する手法として期待されている。DNAシーケンスのコストが年々安価になっていることから、メタゲノミクスは微生物学において、より大規模で詳細な研究が行われることも見込まれる。
2008年時点においてヒトの腸内細菌叢、海中の微生物群、海底の鯨骨細菌群、農場土壌の細菌群、鉱山廃水中のバイオフィルム、メタン酸化古細菌群などを対象としたメタゲノム解析が論文として報告されている。
== 語源 ==
メタゲノムという用語はゲノムに高次元を表すメタという言葉を付け加えて命名された。これは単一生物のゲノムを研究するように、環境中から遺伝子配列を一緒くたに集め、解析をすることが可能であろうという考えが元にあることを表す。この用語はJo Handelsman, Jon Clardy, Robert M. Goodman, Sean F Bradyらにより1998年に初めて論文内で使用された〔Handelsman, J.; Rondon, M. R.; Brady, S. F.; Clardy, J.; Goodman, R. M. (1998). "Molecular biological access to the chemistry of unknown soil microbes: A new frontier for natural products". ''Chemistry & Biology'' 5 (10): R245–R249. doi:10.1016/S1074-5521(98)90108-9. PMID 9818143〕。Kevin ChenとLior Pachterは2005年にメタゲノミクスを「個々の菌を研究室内で単離培養するための現代ゲノム技術の応用分野」と定義している〔Chen, K.; Pachter, L. (2005). "Bioinformatics for Whole-Genome Shotgun Sequencing of Microbial Communities". ''PLoS Computational Biology'' 1 (2): e24. doi:10.1371/journal.pcbi.0010024〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メタジェノミクス」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Metagenomics 」があります。




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