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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
メリトクラシー () とは、メリット(、「業績、功績」)とクラシー(、ギリシャ語で「支配、統治」を意味するクラトスより)を組み合わせた造語。イギリスの社会学者マイケル・ヤングによる1958年の著書『Rise of the Meritocracy』にて初出した。個人の持っている能力によってその地位が決まり、能力の高い者が統治する社会を指す。 もっとも、ヤングによる著書は、知能指数と努力だけですべてが決まる「メリトクラシー」を採用したディストピア的近未来を舞台とした風刺的な内容であり、最後には、傲慢で大衆の感情から遊離したエリートたちを大衆が覆すという結末になっていた。つまり、ここでの「メリトクラシー」は、軽蔑の意を含んだ語であったのである。しかし、広く使われるようになるにつれて、「生まれよりも能力を重視して統治者を選ぶシステム」という前向きな意味合いで使われるようになった。 == 能力主義の歴史 == 多くの前近代社会では、社会的地位は能力よりも出自によって決まっていた。したがって、政治に参加できるのは貴族だけであり、さらに就くことができる官職も家格によって制限されているのが普通であった。また、インドでも、カースト制度に見られるように、一般庶民でも生まれながらに職業が定められていることが少なくなかった。 その後、近代化によって、人はみな平等であるとの観念が広がった。その結果、人間の地位は生まれによって決まるのではなく、その人の持つ能力によって決まるべきであるという意識が社会に広まった。この考え方が支配的な社会をメリトクラシーという。これには19世紀から20世紀前半まで欧米に広がった社会ダーウィニズムなどの影響もある。 一方、前近代からメリトクラシーが行われていた社会もある。たとえば、伝統的に出自よりも学識を重視し、科挙を行っていた中国社会は、その典型例である。また、イスラム世界では、マムルークやイェニチェリのような非血縁的集団が支配層を形成することが多く、やはりメリトクラシーの傾向が見られた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メリトクラシー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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