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メリャ族[めりゃぞく]
メリャ族()は中世のヴォルガ川上流域で生活していたフィン・ウゴル人の部族である。 メリャ族は、6世紀のビザンツ帝国の官僚であるヨルダネス(ru)によって、「Merens」として記録されている〔меря // Этимологический словарь русского языка. — М.: Прогресс. М. Р. Фасмер. 1964—1973.〕 。『原初年代記』には、ヴェシ族のそばに住み、他のスラヴ系、フィン系の部族と同じくヴァリャーグにダーニ(貢税)を収めていたことが記されている〔Меря // ブロックハウス・エフロン百科事典〕。その居住範囲は現ロシアのヤロスラヴリ州、イヴァノヴォ州、トヴェリ州東部、ヴォログダ州南部、コストロマ州西部に相当する〔Матвеев А. К. К проблеме расселения летописной мери // Известия Уральского государственного университета. 1997. № 7. С. 5-17. 〕。 メリャ族の居住地はキエフ大公国領に組み込まれ、スラヴ人の諸部族と同化した。10世紀半ば以降は年代記に言及はみられない〔田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編 『世界歴史体系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』山川出版社、1995年。p75〕。 ==出典== 〔
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