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メロディック・スピード・メタル (Melodic Speed Metal)は、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。「メロスピ」と略されることもある。近いジャンル区分にメロディック・パワー・メタルがあり、こちらは「メロパワ」と略される。後述するように両者の間には厳密に区別されるものはないので、日本語版ウィキペディアではこの項目で双方を一括して解説する。海外ではこの項目で述べられているジャンルに対してはパワーメタルの呼称が一般的である〔ただし、一部のスピードメタルバンドの音楽性をSpeed MetalにMelodicという形容詞をつけて、Melodic Speed Metalと表記する場合は海外においても有りうる。しかしながら、単にスピードメタルを形容する場合に用いられるのであって、日本のようにヘヴィメタルのサブジャンルの一つとして認知されているわけではない。〕。 == 解説 == ヘヴィメタルのスタイルとしては、叙情的なメロディ、リズムセクションとリフの疾走感、ギターソロの速弾き、ハイトーンヴォーカルなどの要素を前面に押し出したものである。ドラムはツー・バスを踏み続けている場合が多い。バンドによってはキーボードやストリングスなども使用する。厳密な違いはないが、より重低音(パワー)を重視するものをメロディック・パワー・メタルと呼ぶこともある。 このジャンルにおける元祖的存在はジャーマンメタルバンド、ハロウィンであり、1980年代末期に発売したアルバムKeeper of the Seven Keys Part1, Part2(守護神伝)は日本とヨーロッパで大ヒットした。クラシック音楽からの影響があるという意味で、アクセプトやヴァイパーを源流として挙げる者もいる。また、スタイルとして確立する以前より、古くはレインボーなどのクラシカル路線のハードロック/ヘヴィメタル系のバンドにおいてこのスタイルに類する(もしくは非常に近しい)といえる作品は楽曲単位では既に幾つか存在していた。 1990年代に入り、フィンランドのストラトヴァリウスやブラジルのアングラによって、クラシック音楽の要素を導入することが現在まで続く定番のスタイルとして確立された。そこには、イングヴェイ・マルムスティーンの影響も見て取れる。そのため、バンドによってはネオクラシカルメタルやシンフォニックメタルにも属する場合がある。そういった要素の少ないガンマ・レイや、その本家バンドとも言えるハロウィンは、メロスピの元祖ではあるもののメロスピそのものではないとする向きもある。 イタリア・ドイツ・スウェーデン・フィンランド・ブラジル・日本などに多くのバンドが存在するが、北米(アメリカ)ではメロディックパワーメタルの代表格としてキャメロットが存在するもののジャンルとしては総じて人気がないようでありバンドの数も少ない。近年アメリカにおいてドラゴンフォースが売り上げを伸ばしていたが2012年発売のアルバムが前作比で大幅に売上を落としアメリカにおいて浸透している気配は無い。 2009年現在、このシーンは類似したバンドにあふれている状態にあり、その中で勝ち残ることは容易ではない。 これに分類されるソナタ・アークティカ、ドラゴンフォースは共にメタル界の中堅バンド(メタリカなどの大御所に続くバンドとしての意味)と認識されており、今後のメタル界の中核を担っていくことが期待されている〔『BURRN!』2009年2月号25p〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メロディックスピードメタル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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