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メロフォン(メロフォーン) #(mellophone)19世紀後半以降に作られた金管楽器。本項で解説。 #(melophone)19世紀前半に作られた自由簧(フリーリード)楽器。アコーディオンの項で解説。 ---- メロフォン(mellophone)は、金管楽器の一種である。フレンチホルンに似た丸い形をしているが、アルトホルンに近い。歴史的経緯は異なる(後述)ものの、一般的には「フレンチホルンに似た形をしたアルトホルンの一種」だと見なされている。かつて小中学校の吹奏楽においてフレンチホルンの代用品として用いられていた。 == フレンチホルンとの違い == フレンチホルンではバルブは左手で操作し、ロータリー式のバルブが使用されることが多い。これに対しメロフォンではトランペットと同じようにバルブを右手で操作し、ピストン式バルブが使用されることが多い〔ただしフランスにはピストン式のホルンが存在する。また一部の楽器メーカーは右手で操作する「逆巻き」のホルンを受注生産で作っている。ドイツではメロフォンにロータリーバルブを使う場合があり、左手でバルブを操作する「逆巻き」のメロフォンも存在する。従ってバルブの方式やバルブを操作する手の違いはメロフォンとフレンチホルンを区別する絶対的な違いではない。〕。フレンチホルンに比べて管の長さが短い(F管メロフォンの管長はF管フレンチホルンの半分)ため管の巻き方が単純で、バルブなどの構成部品はトランペットと共通化できるため、フレンチホルンに比べてコストを安く抑えやすい。管が短く軽量であることから概してフレンチホルンよりも音を出しやすく(当てやすく)、学齢の低い奏者にも扱いやすく、歩きながらでも演奏しやすい。 フレンチホルンとメロフォンの奏法上の最大の違いは、バルブを操作しない方の手の使い方にある。ホルンの場合、右手はベルの中に深く入れ、音程や音色の調節に使う。楽器も手を深く入れた状態で正しい音程が取れるように設計されている。一方メロフォンの場合、左手はベルの中に入れず、ベルのふちを持つ。楽器もベルに手を入れない状態で正しい音程が取れるように設計されている。 メロフォンの音色はフレンチホルンに比べてやや明るくあっさりとした感じで、ブラスバンド、マーチングバンドでもっぱら演奏されるポップスやマーチに向いている。 反面、フレンチホルン特有の重厚な響きはないので管弦楽曲には向かず、一般のオーケストラで使用されることはほとんど無い。 ブラスバンドにおいてメロフォン独自のパート譜が提供されていない場合は、F調でフレンチホルンのパート譜を用いるか、E♭調でアルトホルンのパート譜を用いることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メロフォン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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