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メンフィス・ジャグ・バンド : ミニ英和和英辞書
メンフィス・ジャグ・バンド
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


メンフィス・ジャグ・バンド : ウィキペディア日本語版
メンフィス・ジャグ・バンド
メンフィス・ジャグ・バンド(The Memphis Jug Band)は、1920年代後半から1930年代半ばにかけて活動していたアメリカ合衆国の音楽グループ。このバンドは、ハーモニカバイオリンマンドリンバンジョーギターなどの楽器に加え、ウォッシュボード洗濯板)、カズーや、ベース音を出すジャグ(大きな)などから編成され、様々なスタイルの音楽を演奏した。このバンドは、およそ100曲の録音を行なった。
1927年から1934年にかけて、テネシー州メンフィス一帯のアフリカ系アメリカ人ミュージシャンたちが、歌手でソングライターでギタリストでハーモニカも演奏したウィル・シェイドWill Shade)(別名、サン・ブリマー、Son Brimmer、Sun Brimmer)を中心に集まってグループを構成した。このジャグ・バンドのメンバーは、シェイドがギグや、録音セッションを行なったその日その日で変化した。このバンドは、後に成功をつかんだミュージシャンたちにとって、修練の場ともなっていた。
== メンバー ==
時期によって入れ替わりはあるが、録音に参加したメンバーの中には、ウィル・シェイド(ボーカル、ギター、ハーモニカ)、チャーリー・バーシーCharlie Burse:ギター、マンドリン、ボーカル)、チャーリー・ニッカーソン(Charlie Nickerson:ピアノ、ボーカル)、チャーリー・ピアス(Charlie Pierce:バイオリン)、チャーリー・ポルク(Charlie Polk:ジャグ)、ティーウィー・ブラックマン(Tewee Blackman:ボーカル、ギター)、"ハムボーン"・ルイス(“Hambone” Lewis:ジャグ)、ジャブ・ジョーンズ(Jab Jones:ジャグ、ピアノ、ボーカル)、ジョニー・ホッジス/ハージ(Johnny Hodges/Hardge:ピアノ)、ベン・レイミー(Ben Ramey:ボーカル、カズー)、ケイシー・ビル・ウェルドンCasey Bill Weldon:ギター、ボーカル)、メンフィス・ミニーMemphis Minnie:ギター、ボーカル)、ヴォル・スティーブンス(Vol Stevens:ボーカル、バイオリン、マンドリン)、ミルトン・ロビー(Milton Robie:バイオリン)、オットー・ギルモア/ギルマー(Otto Gilmore/Gilmer:ドラムスウッドブロック)、ロバート・バーシー(Robert Burse:ドラムス)らがいた。ボーカルは、ハッティ・ハート(Hattie Hart)、メンフィス・ミニー、ジェニー・メイ・クレイトン(Jennie Mae Clayton:シェイドの妻)、ミニー・ウォレス(Minnie Wallace)らが務め、また、シェイドのリード・ボーカルの旋律に合わせて、チャーリー・バーシーが美しいハーモニーの旋律を歌うこともよくあった。メンフィス・ミニーとの共演では、1930年ビクター・レコードに2曲の録音を行なった際に、メンフィス・ブルース・バンド(the Memphis Blues Band)という名義が使われたが、この頃バンドは「徐々に終焉を迎え」ようとしていた。
シェイドが率いたグループの名は、レコード・レーベルによって様々であったが、近年の学術的研究によって、それらはすべてメンフィス・ジャグ・バンドという枠組みの中で作られていたと認められるようになってきた。メンフィス・ジャグ・バンドという名のほか、様々なレコード・レーベルに見られるバンドの別名の中には、ピカニニー・ジャグ・バンド(the Picaninny Jug Band)、メンフィス・サンクティファイド・シンガーズ(Memphis Sanctified Singers)、カロライナ・ピーナッツ・ボーイズ(the Carolina Peanut Boys)、ダラス・ジャグ・バンド(Dallas Jug Band)、メンフィス・シークス(the Memphis Sheiks)、ジョリー・ジャグ・バンド(Jolly Jug Band)などがあり、さらに、個々のミュージシャンの名義でクレジットされたものとして、ハッティ・ハート、ミニー・ウォレス、ケイシー・ビル・ウェルドンCasey Bill Weldo)、チャーリー・ニッカーソン、ヴォル・スティーブンス、チャーリー・バーシー、"プアー・ジャブ"・ジョーンズ、ウィル・シェイドなどがあるが、いずれも実際には、メンフィズ・ジャグ・バンドのメンバーが参加した演奏が行なわれている。
メンフィス・ジャグ・バンドは、多数のメンバーをプールしていたので、音楽的には多様な、バラード、ダンス曲、ドタバタ喜劇風のノベルティ、ブルースなどを混ぜ合わせた演奏に、柔軟に対応することができた。一部のレパートリーの歌詞には、フードゥー(hoodoo)呪術信仰への言及もあるが、メンバーの一部は、あるいはクレジットなしに、あるいはメンフィス・サンクティファイド・シンガーズ(the Memphis Sanctified Singers)の一員として、ゴスペルの録音にも参加していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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