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メンヘラちゃん : ミニ英和和英辞書
メンヘラちゃん
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


メンヘラちゃん : ウィキペディア日本語版
メンヘラちゃん

メンヘラちゃん』は、琴葉とこによる日本漫画作品。心に病を持つ少女と友人たちの交流を描く物語である。最初は著者のホームページpixivで私的に公開されたウェブコミックだったが、インターネット上で反響を呼び、2012年10月にイースト・プレスによって上・下、全2巻の単行本が刊行された〔。単行本化に伴いホームページでの公開が休止されたため、本項では単行本を中心に解説する。
== 概要 ==
“心に病を持つ人”を意味する俗語「メンヘラ」〔メンタルヘルスを略した「メンヘル」に、英語で動作主体を表わす接尾辞「-er」を付した造語。英語読みでは「メンヘラー」となるが、一般には末尾を延ばさず「メンヘラ」と表現される。(参考;)〕を作品名・ヒロイン名に冠するこの漫画は、文字通り精神疾患を患う主人公と周囲の友人が交流を経て支えあい、成長する姿を描く物語である。表現形式は場面によって4コマ形式ストーリー形式が使い分けられ、序盤は例えば「メンヘラちゃんの手首に巻かれた装身具を見たけんこうくんがリストカットを想像する」という具合に彼女の病状や各人の性癖をブラックジョーク的に描いて笑いを誘う展開で始まり、中盤以降から徐々に彼女の具体的な病態や各々の内面を描くシリアスな展開へと移行する。
自らも不登校の経験を持つ著者が、中学2年から3年にかけての期間に発表した漫画であり、敬遠されがちな主題の執筆にあたっては『かってに改蔵』や『さよなら絶望先生』といった久米田康治作品の影響があったとされる〔〔。執筆動機として「人は他人とコミュニケーションによって理解し合えるはずで、いつ誰が陥るか分からない『心の病』を持ってしまった人に対しても、共感したり理解しようと思う一助にしたい」との思いがあったという〔。ウェブコミックとしてはスケッチブックに描いたものを直接アップロードしていたが、出版に際して支障があったため、単行本では約2年をかけて全面改稿された。
; 評価
* 作家・たまごまご〔『ライトノベルでわかる確率』(ISBN 978-4-88181-816-9)・『仕事のマナー「気がきかない」なんて言われるのは大問題ですっ!』(ISBN 978-4-88181-820-6)(前者は文書構成を担当、後者は「就活応援アカデミー」名義で著者。共にエマ・パブリッシング刊)などの著書を持つ作家。漫画を使った学問や就職活動に関する書籍の他、『「ぱんつ」大全』(共著、インフォレスト刊。ISBN 978-4-86190-489-9)などサブカルチャー関係の書籍も手がける。〕はエキサイトのレビュー記事「エキレビ!」において、この漫画を「骨折などのように分かり易い『記号的要素』がなく描写がとても難しい『うつ病』という題材をパロディと現実的描写の両側面から描いた作品であり、デフォルメされた描写にもユーパンリスパダールアナフラニールといった薬品が正しく記されるのをはじめ、患者以外には理解され難いうつ病やパニック障害の症状、患者の陥りがちな“思考の袋小路”に至るまで正確に描写され、年長の自分でもうかつには描けない題材を中高生時代に感性豊かに、かつ冷静に描いた作者の心の強さを感じる。」と評した〔。たまごまごは従前、ウェブコミックの完結直後にも自身のブログで同様に絶賛した〔〔。
* 文芸誌「ダ・ヴィンチ」のwebサイト「ダ・ヴィンチ電子ナビ」がTwitterを通じたアンケートを基にした2012年10月の「いま、面白いと評判のWEB漫画ランキング ベスト10」では、『リューシカ・リューシカ』に次ぐ第2位に挙げられた。ダ・ヴィンチ電子ナビはまた、同年11月の「『うつ』を理解し、向き合うヒントになるマンガ5選」においても『ツレがうつになりまして。』・『ブラックジャックによろしく(精神科編)』・『NHKにようこそ!』・『マンガでわかる心療内科』と共に本作を挙げた。
* 朝日新聞の連載「茶話」の年末企画「回顧2012」において、漫画担当者により『竜のかわいい七つの子』・『GUNSLINGER GIRL』と共に「2012年を代表する漫画」の一つに選ばれた。また2013年2月には作品の記事が掲載された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メンヘラちゃん」の詳細全文を読む




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