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モアイ像 ( リダイレクト:モアイ ) : ウィキペディア日本語版
モアイ[ぞう]

モアイ(Moai)はチリイースター島にある人面を模した石造彫刻のこと。島の海に面したアフと呼ばれる高台に、多くの場合海に背を向けて、正確にはかつての住居跡を取り囲むように多数建てられている。大きさは3.5m、重量20トン程度のものが多いが最大級のものは20m、重量は90トンに達する。島で産出される凝灰岩でできており、建造中に放置されたものも含め約900体ある〔ジャレド・ダイヤモンド『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』2005年 159-242頁 第2章 イースター島に黄昏が訪れるとき〕。現在アフーに立っている約30体のモアイは、すべて近代以降に復元されたものである。水中のモアイ像も存在する。
モアイの様式は造られた時代によって変化する。初期のモアイとされるモアイは、高さ3m程度と小型のものが多いが、時代が下るにつれ大型化していった。顔も初期は人間に近い形だが、後期には細長くなっていった。 アフに建てられたことのあるモアイには頭と胴体があり、後期の特に大きなモアイにはプカオと呼ばれる赤い石を頭上に乗せ、一部のモアイには目が入っていた。
モアイの目的・用途については、「祭祀目的で立てられた」と推測されているが、実際の祭祀形態については諸説あり、定説は未だにない。イースター島の項目も参照のこと。

== 建設方法 ==
モアイの材料となった石材は凝灰岩であり、採石の中心は「ラノ・ララク」と呼ばれる直径約550mの噴火口跡で、現在でも完成前のあらゆる段階の石像が散乱する彫る道具とともに残されている。この噴火口から火口縁の低い部分に切り込まれた溝を通過して下降するようになっており、そこから北と南と西の三方向へ放射状に道が伸び、最も長いものは島の岸まで約15km続いている〔。
考古学者のヘイエルダールが現地住人の協力を得て行った実験では、木のころにモアイを横倒しにして乗せて、大勢が縄で引っ張った。また木の棒と大小の石を積むことで立たせるという方法で、当時の人口・技術力でもモアイの運搬が可能であったことを証明している。詳細には、モアイを立てた事と、モアイを運ぶ試みは別々に行われ、最初にモアイを立てる試みが行われた。これは実験ではなく、現地に伝承されていた技術に基づいたもので、設置に12人で18日掛かったものが同島アナケナ・ビーチ近くの丘に残っている。倒れたモアイを近くのアフに立てたが、木の棒と、地面とモアイの隙間に入れていく大小の石でモアイを立たせた〔ヘイエルダール「アク・アク」〕。当時の人口や環境に関する考古学的な部分はイースター島の歴史を参照。
モアイを運ぶ方法について、直接ではないが伝承では石垣にする大きな石を運ぶ時に使ったミロ・マンガ・エルアというY字形の分かれた木の幹でつくった石づちがあったという。またハウ・ハウの木の皮で太い綱を作ったという。
だが、その後の研究でモアイは完成後すぐに立てられ、立った状態で縄で目的地まで運搬された、という方法も示されており、この方法では横倒しにして運搬するよりも人数が少なくてもすむ上、効率も良い事が確認されている。また、「モアイは自分で歩いた」という現地の伝説の根拠にもなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モアイ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Moai 」があります。




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