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モダニズム建築 : ミニ英和和英辞書
モダニズム建築[もだにずむけんちく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

モダニズム : [もだにずむ]
 【名詞】 1. modernism 2. (n) modernism
建築 : [けんちく]
  1. (n,vs) construction 2. architecture 

モダニズム建築 : ウィキペディア日本語版
モダニズム建築[もだにずむけんちく]

モダニズム建築(モダニズムけんちく、''Modernism Architecture'')は、19世紀以前の様式建築を批判し、市民革命産業革命以降の社会の現実に合った建築をつくろうとする近代建築運動により生まれた建築様式。新しい建築を求めて各国でさまざまな試行錯誤が繰り返され、国を超えて大きな運動になっていった。モダニズム建築(近代主義建築)は、普遍性・国際性を主張するが、いうまでもなくその表現には幅があり、「まったく同じ様式が世界中に普及した」訳ではない。
モダニズム建築は20世紀になって突然生まれたものではない。建築を理念によって支えるという点は新古典主義建築において萌芽したものであるし、要求に則した建築を機能的に設計するというプロセスは、用途や要求などの諸要素に対応して様々な様式を採用するという19世紀の歴史主義建築の手法においてもみられる現象である。むしろモダニズム建築は、それまでの建築思想を拡張し、再構成することによって成立したと言える。
単に装飾を省略するだけではモダニズム建築は成立しない。18世紀後期に相対化された歴史的様式の代わりに、普遍的な「空間」の概念が導入されている。
== 成立の背景 ==

近世以降のヨーロッパでは、古代ギリシア・ローマ建築に起源を持ち、ルネサンス建築で復興された建築様式が長く主流とされてきた。建築家は過去の歴史的様式を深く理解し、芸術的な作品を造ることが求められてきた。しかし、コンクリートといった新しい素材が使われるようになり、また社会生活も多様となって建築に対する様々な要求が起こってくると、過去の様式を桎梏として、そこから離脱しようという試みが行われるようになってきた。
建築、工芸におけるモダンデザインの起源は、19世紀イギリスのウィリアム・モリスによるアーツ・アンド・クラフツ運動に置かれることが多い〔ニコラウス・ペブスナー『モダン・デザインの源泉』(美術出版社、1976)P18-28、藤岡通夫他『建築史』(市ヶ谷出版社、1967)P224-225、柏木博『デザインの20世紀』(NHKブックス、1992)P12-26〕。産業革命の先進国イギリスでは機械による大量生産が進み、安価であるが低俗なデザインの製品があふれていた。モリスはこうした状況を批判し、中世の職人が手仕事で作り出した工芸品に憧れ、生活と芸術の統一を主張した。モリスの邸宅としてフィリップ・ウェッブが設計した「赤い家」(レッド・ハウス、1860年)は煉瓦造で中世風の外観を持つ。一見、過去への回顧的な装いであるが、素材とデザインを統一させた中に美を表現しようとする合理的、革新的な要素を持っていた。モリスが始めたアーツ・アンド・クラフツ運動は各国に大きな影響を与えた。
フランスではアール・ヌーヴォーの建築が過去の装飾を否定し、植物からモチーフを取った曲線的、自由なデザインを用いた。
ドイツのユーゲント・シュティール、オーストリアのゼツェッシオン(ウィーン分離派)なども、国や作家の個性により多様ではあるが、歴史主義から離れた自由な装飾を用いている点で同様の傾向を示している。
ウィーン分離派の中心人物オットー・ワーグナーは「芸術はただ必要によってのみ支配される」〔藤岡通夫他『建築史』P228〕として、機能性、合理性を重視した近代建築の理念を表現した。その影響を受けたアドルフ・ロースはさらに「装飾は犯罪である」と宣言し、装飾そのものを否定した〔熊倉洋介他『西洋建築様式史』P165〕。建築は用途や素材に従って設計するべきであり、装飾を付けるのは原始人の刺青のようなもので、文化の程度が低いことを示すものだという主張は大きな反響を呼んだ。
また、アメリカのフランク・ロイド・ライトの作品(例:ロビー邸、1909年)は間仕切りのない流れるような空間構成によってモダニスムの建築家に影響を与えた〔『西洋建築様式史』P166。1911年にライトの作品展がベルリンで開かれ、グロピウスに深い感銘を与えた(グロピウス『建築はどうあるべきか』P243)。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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