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モッジ型フリゲート(、)は、イラン海軍が運用しているフリゲートの艦級。5隻の整備が計画されており、現在1隻が就役中、1隻が海上公試中、3隻が建造中である。イラン軍自身はミサイル駆逐艦として種別している一方、グローバルセキュリティーなどの一部欧米観測筋では逆にコルベットとして種別している。なお、「モッジ」とはペルシア語で「波」の意味。 従来、イラン海軍の艦隊主力は、アルヴァンド級フリゲートによって構成されてきた〔パフラヴィー朝時代、イラン海軍はオランダに改良型コルテノール級フリゲート8隻、アメリカにキッド級ミサイル駆逐艦4隻をそれぞれ発注していたが、いずれも1979年のイラン・イスラム革命勃発により発注がキャンセルされた。これにより前者は建造中止、後者はアメリカ海軍が引き取って就役させた。〕。これはパフラヴィー朝統治下の1970年代初頭、イギリスのヴォスパー・ソーニクロフト社から購入した艦であり、購入当初は西欧製の武装を搭載していたが、1979年のイラン革命に伴う西側諸国からの武器禁輸措置や中華人民共和国との関係改善などの影響などもあって、武装の多くが中国製のものに切り替えられていた。 本型の設計は、基本的に、このアルヴァンド級のリバースエンジニアリングに基づいたものとなっている。このため、他国の同世代艦では一般的となっているステルス性への配慮は導入されていない。また技術的制約のため、主機関は、CODOG方式から、より単純なディーゼルエンジンの単独方式に変更されている。 主兵装はアルヴァンド級と同様、中国製のC-802艦対艦ミサイルであるが、個艦防空用としてスタンダード・ミサイル1型(SM-1MR)艦対空ミサイル(あるいは国産のラード)が導入された。ただしSM-1MRは固定式の発射筒に収容されているため、即応性と射界に制約がある。また主砲は、アルヴァンド級で採用されていたイギリス製のMk.8 114mm単装砲にかえて、イタリアのオート・メラーラ社のベストセラーであるコンパット 76mm単装速射砲のリバースエンジニアリングによるFajr-27を搭載した。なお対潜兵器として3連装短魚雷発射管(形式不明)を搭載しているが、ソナーを備えているかは疑問視されている。 また外見上最大の変更点として、艦尾にヘリコプター甲板を設けた点がある。格納庫は設置されていないが、着艦ないし飛行中の給油(HIFR)は可能である。 == 参考文献 == * * 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モッジ型フリゲート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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