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モッチョム岳(モッチョムだけ)は、屋久島の南部にある花崗岩からなる山である。漢字では「本富岳」と表記する。 特徴的な外観と頂上にある大岩が有名。国土地理院2万5千分の1地形図では標高は940mとなっているが、944mと表記している文献もある〔これは、以前は944mだったが、新しく測量しなおしたところ940mだったため、それ以前の文献は944mになっている。『屋久島の森林』 熊本営林局屋久島森林環境保全センター、1996年〕。山頂はユネスコの世界遺産区域の域内である。屋久島の南端近くに位置する山である〔日本国内のこれより南の高い地点としてはモッチョム岳の西方約4.4kmの島内に1000m以上の地点()があり、さらにトカラ列島の中之島に御岳の979mがある。〕〔火山列島の南硫黄島は屋久島よりはるか南に位置し、全島が一つの火山をなしているが、その最高点は916mであって、モッチョム岳よりわずかに低い。〕。 == 概要 == モッチョムとは、地域の言葉で女性の秘部を表す言葉に由来すると言われている。日本一の陰陽山とも呼ばれ、山の西方からは陽、東方からは陰に例えられる姿を見ることができる。頂上巨岩の南側の岩陰には尾之間地区の岳参りの祠があり、この山が岳参りの「前岳」とされてきた歴史を持つことが分かる。北方の耳岳(1,202m)、割石岳(1,410.2m)とともに尾之間三山に数えられる。南から西斜面は標高差700m近くに及ぶ花崗岩の大岩壁で、モッチョム岳南壁は七五岳北面、障子岳周辺と共に屋久島三大岩壁に数えられる。 登山道は現在専ら使われているタナヨケ歩道がある。別に正面登山道もあったが現在は廃道となっている。 三大岩壁ということで、南壁を中心に何本もクライミングルートが拓かれているが、屋久島の花崗岩壁の節理が少なくリスやクラックの少ない性質と、垂直に近い角度からボルトを連打した人工登攀ルートが多い(太田1993)。正長石の大結晶を手がかりとすることもあるが風化による変化が激しく脆い。 File:屋久島、職員旅行DSC01082.JPG|JRホテル屋久島駐車場より File:屋久島、職員旅行DSC01083.JPG|JRホテル屋久島駐車場より 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モッチョム岳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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