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モプソス（）はギリシア神話に登場する人物で、二人の有名な予言者がいる。現在トルコ領のパンフィリアやキリキアの海岸地域を、古代の「鉄の時代」に広く支配した一族の祖先とされている。 ==マントーの息子== このモプソスはマントーの息子で、テイレシアースの孫である。父親はカリア地方に最初に移住し支配したギリシア人とされるラキウス、もしくはアポローン神である。彼についての言い伝えは神話的であるにもかかわらず、古代ギリシア人は彼を歴史上実在した人物と考えていた。 彼はクラロス(現在のイズミルの50キロほど南にある)に創建したアポロン神殿で、司祭を務めていた。彼の未来を予見する知恵と洞察力は高く、「モプロスよりも正確」という意味のギリシアのことわざにもなったほどであった。彼はテーバイが包囲された時に有名になったが、その後コロポン(クラロスの近くで北西にある)でアムピロコスらに予言の力を試され、それを示したのでさらに特別な尊敬を受けた。 ある時アムピロコスは、トロイア戦争に参加すれば自分はどのような成功を手にすることができるか聞いたところ、モプソスは大惨事を得るであろうと答えた。一方で予言者カルカースは、トロイア戦争中にギリシア軍の喜ぶことしか言わなかった。アムピロコスはカルカースに従った。しかし結果は、モプソスの言ったことが真実であった。 トロイア戦争から帰還したアムピロコスとカルカースたちはコロポンに寄り、そこでカルカースとモプソスが予言の力を競った。最初にカルカースがモプソスにイチジクの木の実の数を問うたところ、モプソスはその数を正確に予言し言い当てた。さらに雌豚の腹の中の子豚の数とその雌雄まで言い当て、カルカースには出来なかったので、勝敗が決まった。自分より優れた予言者に会うと死ぬ定めであったので、カルカースは悲しみの内に死んだ。 その後アムピロコスはアルゴスを訪れる機会があったので、モプソスの卓越した力を信頼して一時的に彼に王国を預けた。しかし戻ってみるとモプソスはアムピロコスに王国を返すことを拒んだので口論になり、殺し合いになり二人とも死んだ。他の説によると、モプソスはヘラクレスに殺されたとも言われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「モプソス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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