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モヨウウチキトラザメ : ミニ英和和英辞書
モヨウウチキトラザメ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


モヨウウチキトラザメ : ウィキペディア日本語版
モヨウウチキトラザメ

モヨウウチキトラザメトラザメ科に属するサメの一種。南アフリカ温帯域沿岸の固有種で、深度0-130mの砂地や岩礁で見られる。全長60cmに達し、体は細い。背面には明るい橙色の鞍状模様が並び、無数の白点が散らばる。 は本種の地域変異とされていたが、2006年に別種とされた。
ウチキトラザメ属に共通の性質として、外敵に対して体を丸め、尾で頭を覆う。餌は甲殻類多毛類硬骨魚など。卵生で、卵殻に包まれた卵を1回に1-2個、水中の構造物に産み付ける。人には無害で、漁業価値もない。分布域での漁業が活発であるため、IUCN保全状況準絶滅危惧としている。
== 分類 ==

イギリスの博物学者ジョージ・エドワーズは1760年、喜望峰から得られた3個体を''Catulus major vulgaris''(後のハナカケトラザメ)と考えて言及しているが〔George Edwards: ''Gleanings of natural history, exhibiting figures of quadrupeds, birds, insects, etc''. 1760. P. 169-170, Plate. 289 〕、この個体は後に失われた。1817年、フランスの動物学者ジョルジュ・キュヴィエはこの種に記載を与え、"Scyllium D'Edwards"の名で言及したが、これは正式な学名を与えたものとはみなされなかった。1832年、ドイツの動物学者Friedrich Siegmund Voigtはキュヴィエの記載を再解釈し、正式に''Scyllium edwardsii'' の名を与えたため命名者として帰属することになった。だが2001年、M.J.P. van Oijenは、スイスの博物学者Heinrich Rudolf Schinzが、Voigtより先の1822年にキュヴィエの記載を再解釈して同じ学名を与えていたことを発見した。その後動物命名法国際審議会は本種の命名者をSchinzに帰属させることを決定した。1913年、アメリカの動物学者サミュエル・ガーマンは''Haploblepharus'' 属を創設し、他のウチキトラザメ類とともに本種を含めた〔。
本種には形態や生息環境の異なる"Cape"型と"Natal"型の2つのタイプが存在することが知られていたが、2006年に"Natal"型は新種 として記載された。2006年、mtDNAの3箇所を用いた分子系統解析では、本種は属内で最も基底的で、チャイロウチキトラザメ+ の姉妹群となることが示された。 はこの解析には含まれていないが、これらの2種よりは本種と形態的に近い。英名"puffadder shyshark"は、本種と似た体色を持つアフリカ産のヘビ、パフアダーに因んだものである〔。"Happy Eddie"は学名に由来し、研究者間で非公式に用いられていたものが一般に広まったものである。この名は、"shyshark"や"doughnut"といった名がウチキトラザメ類全般を表すのと比べ、本種を特異的に表現できるというメリットがある〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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