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モラ・サルサ
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モラ・サルサ
古代ローマの宗教におけるモラ・サルサ (Mola salsa) は、粗く挽いたエンマー小麦〔伝統的にスペルト小麦と訳されてきた。〕と塩を混ぜ合わせたもの。ウェスタの処女たちによって調製され、あらゆる公的な儀式で生贄に用いられた。生贄にされる動物の額や角の間に振り掛けられたり、供物台の聖なる炎に投じられたりした〔Ariadne Staples, ''From Good Goddess to Vestal Virgins: Sex and Category in Roman Religion'' (Routledge, 1998), pp. 154–155.〕。家内安全を願うためであり、たいへんよく用いられた。 == 概要 == マウルス・セルウィウス・ホノラトゥスは、モラ・サルサのことを「ピウス」(おそらくこの場合は「敬意をもって支度された」)や「カクタス」(「純粋な儀式」)と表現した〔セルウィウスの「牧歌Eclogue」 8.82.〕。モラ・サルサは供犠には必須のものであり、「モラ (mola) に乗せる」(ラテン語で immolare)が転じて、「いけにえにする」という意味を持った。英語での「immolation」である。モラ・サルサの使用は、サビニ人であり、ローマ2代目の王であるヌマ・ポンピリウスの時代に始まった宗教的伝統の中でも、最も有名なものの一つである〔Fernando Navarro Antolín, ''Lygdamus. Corpus Tibullianum III.1–6: Lygdami Elegiarum Liber'' (Brill, 1996), pp. 272–272 online. 〕。 ウェスタの聖職者たちは、「ウェスタリア」中にモラ・サルサを作る。「ウェスタリア」は火床の女神ウェスタを祭る重要な催しで、6月7日から15日まで彼女を祝って行われた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モラ・サルサ」の詳細全文を読む
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