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モルデンカイネン : ミニ英和和英辞書
モルデンカイネン
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


モルデンカイネン : ウィキペディア日本語版
モルデンカイネン

モルデンカイネン(Mordenkainen)は、''ダンジョンズ&ドラゴンズ'' ・ロールプレイングゲーム用の''ワールド・オブ・グレイホーク'' ・キャンペーンセッティングに登場する架空のウィザードである。彼はゲイリー・ガイギャックスによってプレイヤーキャラクターとして作成され、またロールプレイング小説で最古の登場人物の1人でもある。彼の名前は神話の英雄、モルデカイレンミンカイネンからの混成語である。
モルデンカイネンは絶対的に強い道徳的信念を持つ、善悪にとらわれない、権力欲の強い魔法使いとして描写された。''ワールド・オブ・グレイホーク'' の関連小説では、彼は主役や対抗者の両者としての多様な役割を演じた。彼は八者の円―8人の強力なウィザードで構成される秘密結社―の指導者である。
''ワールド・オブ・グレイホーク'' の公式出版物の幾つかは、モルデンカイネンに関して互いに矛盾のある記述が為されている。しかしながら、彼がフラネスの架空の歴史上で重要な人物であることは確かである。
==創作起源==
1972年の末ごろ、ゲイリー・ガイギャックスはグレイホーク城とその地下のダンジョンを創作した。ダンジョンマスターとしてほぼ休みなしの活動を数ヶ月間続けた後に〔ガイギャックス:「仕事が忙しかった時でさえ、週に平均7回のゲームセッションは普通のことだった。私はしばしばそれ以上のプレイをしていた。」〕、彼はロブ・クンツに共同ダンジョンマスターとなるように依頼した。これはガイギャックスにこのゲームのプレイヤーとなる機会を与えた。ガイギャックスは1973年早々に、モルデンカイネンを1レベルのウィザードとして作成した〔ガイギャックス:「モルデンカイネンは1973年の1月頃に生まれ出た。」〕。彼の名前はフィンランド神話を参考にして付けられた〔ガイギャックス:「私がモルデンカイネンのために作り出した背景設定は本質的にフィンランド神話に類似しており、そして彼の師匠は「老ワイノ」と呼ばれる男であった...ワイナモイネンが時折「老ワイノ」と呼ばれていたので、私はそれを選んだ。私は本当にフィンランド神話に夢中になっており、ワイナモイネン、レンミンカイネン、イルマリネンがポージョラを冒険してロウヒの要塞に入るのを想像し、それからカレワラのみならずディ=キャンプとプラットの「青くさい魔法使い」を読んだ。」〕。
彼はガイギャックスの最も有名、かつお気に入りのキャラクターとなった〔Q:「あなたがプレイしたキャラクターの中で、誰を気に入っていますか?」  ガイギャックス:「私はモルデンカイネンが、本当にお気に入りであることを認めざるを得ない。私はOAD&Dで、ファイター、レンジャー、シーフ、クレリック、マルチクラスのキャラクター達を楽しんだが、私にとっては大抵マジックユーザーが最も面白い。」〕。数年間に渡るゲームプレイを通じて、ガイギャックスは、後にモルデンカイネンが関連付けられるようになるキャラクター特性とアドベンチャーを展開させた。モルデンカイネンは最終的に「二十数レベル」に到達した〔ガイギャックス:「私はモルデンカイネンが、賢さ、大胆さ、少しの幸運、耐えがたき試練を通じて、彼の二十数レベルを獲得したと信じる...」〕。モルデンカイネンはガイギャックスの持つ別の8人のキャラクターを、八者の円を構成するために結び付けた〔ガイギャックス:「本来の八者の円は私のPC達―モルデンカイネン、ビグビー、イラグ、リグビー、フェルノリス、ジグビー、ヴラム、ヴィン―で構成されていた。小説版では、円は例えばテンサーのような、私のキャンペーンの他のPC達を加入させるために開かれた。モルデンカイネンと仲間達は数々の成功した冒険により莫大な富を蓄積していたため、たくさんの戦闘を保証する敵の領域深くに、拠点とすべき場所を見つけ、そしてそこに要塞を建設しに行った。提携したドワーフの小軍勢と、より大きな騎乗した野戦軍を備え、建設計画は比較的速やかに遂行され、完成までゲーム内時間でおよそ3年を要した。それが進行している間、軍勢は要塞の周囲の地域を積極的に襲撃し、敵勢が逃げ帰らざるを得なくさせ続けた。」〕〔ガイギャックス:「オブシディアン・シタデルは、プレイヤーとしての私の実に個人的な創造物であった。これは8つの城壁塔と中央の天守閣を備えた8角形の城であり、多数の軍勢を収容するために、外壁と内側の構造物の間に多くの空間があった。」〕〔ガイギャックス:「オブシディアン・シタデルと八者の円は私自身のキャンペーンのオリジナルであった。モルデンカイネンが、通常の冒険をするにはあまりにも高いと考えるほどのレベルに到達した時、私は前述の要塞を建設するために、彼と仲間達の集めていた金を使った。円のメンバーは原則としてモルデンカイネンと...私の他のPC達、ビグビー、ファイターのイラグ、クレリックのリグビー、ドワーフのジグビー、エルフのヴラムとヴィンとフェルノリスであった。より重要ではない多くのPCもまた参加していた。」〕。ガイギャックスはモルデンカイネンのゲーム上の能力値を決して明らかにしなかった〔Q:「(モルデンカイネンの)能力値を見せてもらえませんか?」  ガイギャックス:「モルディーの能力値を見せろって?駄目だ!たった4年前に作った、私の最も新しいキャラクターのロウヒ・シャープノーズ―ノームのイリュージョニストで財宝ハンター―でさえ見せるものか。」〕。
1985年にガイギャックスがTSRから追放された時、彼はTSRの出版物で言及していたほとんどキャラクターに関する権利を失った。モルデンカイネンもこれに含まれていた。TSRはガイギャックスが考えてもいなかったやり方で、モルデンカイネンを描写していった。1991年にグレイホークのキャンペーン世界が''フロム・ジ・アッシュズ'' ボックスセットによって再設定された際、モルデンカイネンは世界で最も強力なウィザードとして設定された。八者の円は善と悪の勢力間の均衡をとろうと努力する、モルデンカイネン率いる8人のウィザードの秘密結社である、と解説された。
''ダンジョンズ&ドラゴンズ'' の魔法システムでは、様々な呪文に彼の名が冠されている(モルデンカイネンズ・ディスジャンクション、モルデンカイネンズ・マグニフィシャント・マンションなど)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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