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本稿では、モルドバ共和国の主要民族の民族性と母語について述べる。モルドバ共和国の民族性については、モルドバ人がルーマニア人のなかの一グループなのか、ルーマニア人とは異なる民族なのかということが問題としてあがっている。また、ルーマニアとモルドバ共和国の言語の共通性については広く認識されているものの、特定の政治的背景に基づき「モルドバ語」という用語を使用することに関しては論争がある。これが母語に関する問題である。 1991年にモルドバ共和国が独立を宣言した際、その公用語は「ルーマニア語」とされ〔http://www.europa.md/upload/File/alte_documente/Declaratia%20de%20Independenta%20a%20Republicii%20Moldova%202(1).doc〕、その国歌はルーマニアの国歌と同じ「目覚めよ、ルーマニア人!」と定められた。しかし、その後の政治的議論を反映し、1994年の憲法では同国の公用語を「モルドバ語」とし、新たに「我らが言葉」が国歌と定められた。更に、2003年の「民族性に関する法」では、ルーマニア人をモルドバにおける少数民族として位置づけた。法律によって公的にルーマニア人とモルドバ人を別のものと定めたことについては、モルドバ共和国の学術関係者からも強い非難があがり 、市民、とくに知識層や学生による抗議運動が起こり、政界にも影響が及んだ〔About the controversy over Moldovan identity and language, in French : N. Trifon, "Guerre et paix des langues sur fond de malaise identitaire" in ''République de Moldavie : un Etat en quête de nation'', Paris, Non Lieu, 2010, P. 169-258.〕。更に、モルドバ共和国とルーマニアとの外交問題にまで発展した。 == モルダヴィア公国(1359年 - 1812年) == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モルドバの言語・民族性問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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