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モレラの定理 : ミニ英和和英辞書
モレラの定理[もれらのていり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

モレラの定理 : ウィキペディア日本語版
モレラの定理[もれらのていり]
数学の一分野である複素解析におけるモレラの定理(モレラのていり、)とは、の名にちなむ定理で、函数正則であるか判別するための重要な指標を与えるものである。
モレラの定理では、複素平面内のある連結開集合 ''D'' 上で定義される連続複素数値函数 ''ƒ'' で、''D'' 内のすべての区分的 ''C''1 閉曲線 \gamma に対して
:\oint_\gamma f(z)\,dz = 0
を満たすものは、必ず ''D'' 上で正則であると述べられている。
モレラの定理の仮定は、''ƒ'' が ''D'' 上に不定積分を持つことと同値である。
この定理の逆は一般には成り立たない。正則函数は、付加的な仮定が課されない限り、その定義域上に不定積分を持つとは必ずしも言えない。例えば定義域が単連結であれば、そのような逆は成立する。これは、閉曲線に沿った正則函数の線積分はゼロであることを述べたコーシーの積分定理による。
一方、区分的 ''C''1 級閉曲線の代わりに内部および周が ''D'' に含まれる三角形の境界に限っても定理は成り立ち、さらに逆も成り立つ(後述)。こちらもモレラの定理と呼ばれる。
== 証明 ==

この定理には比較的簡単な証明が存在する。
一般性を失うことなく、''D'' は連結空間であるとしてよい。''D'' 内のある点 ''z''0 を固定し、任意の z\in D に対して \gamma\colon \to D を \gamma(0)=z_0 および \gamma(1)=z を満たすような区分的 ''C''1 曲線とする。このとき、函数 ''F'' を次のように定める。
:F(z) = \int_\gamma f(\zeta)\,d\zeta.\,
この函数が well-defined であることを確かめるために、\tau(0)=z_0 および \tau(1)=z を満たす別の区分的 ''C''1 曲線 \tau: \to D を定める。このとき曲線 \gamma \tau^(すなわち、\gamma と逆向きの \tau を組み合わせた曲線)は ''D'' 内の区分的 ''C''1 閉曲線である。すると
:\int_ f(\zeta)\,d\zeta\, + \int_ f(\zeta)\,d\zeta\,=\oint_ f(\zeta)\,d\zeta\,=0
が成立し、したがって
:\int_ f(\zeta)\,d\zeta\, = \int_\tau f(\zeta)\,d\zeta \,
が成立する。
すると ''ƒ'' の連続性を用いて平均変化率を評価すると、''F''′(''z'') = ''ƒ''(''z'') を得る。ここで、微分積分学の基本定理平均値の定理は、実数値に関するものであるため利用できないことに注意されたい。
すると ''f'' は正則函数 ''F'' の導函数であるため、それ自身が正則である。正則関数の導関数が正則であるという事実は、、すなわち収束冪級数によって書けるという事実と、冪級数は項別微分できるという事実を用いて、証明できる。これで証明は完成される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モレラの定理」の詳細全文を読む




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