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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
モンキーレンチ(monkey wrench)とは、ボルトをつかむ部分(あご)の幅をウォームギヤによって自由に変えられるレンチの一種。英語では調整式レンチの意味でadjustable wrenchまたはadjustable spannerと呼ばれる。日本では日本工業規格 JIS B4604で、規格名称はモンキレンチ、英文名称をAdjustable angle wrenchesとして規格化されている。 モンキーレンチは一本で複数のサイズのボルトを回せるため便利であり、初心者は多用しがちであるが、ギア機構を利用しているためどうしてもあごが固定されずバックラッシュ(ガタ)が発生し、ボルトを傷めやすい〔1926-1927年にかけ、日本陸軍がフランス陸軍の技術者を招聘して航空ガソリンエンジンの整備取扱法を指導させた際の記録『発動機取扱法特別教育賓施報告』においては、エンジンの分解・組立に関して「自在螺鎗(スパナ=モンキーレンチ)は鉄槌(てっつい=ハンマー)と共に工手の二大敵なり」と記され、更に「[仏国(フランス)に於ては現今自在蝶鎗は各発動機工場より全く其影を認むること能わざる程其使用を遊くることに努めつつあり」とまでフランスでの実状を示して、モンキーレンチの使用を避けるよう説いていた(坂上茂樹『三菱内燃機・三菱航空機のV及びW型ガソリン航空発動機 (2/6)』 大阪市立大学「経済学雑誌」第113巻(1), 2012年6月 p45)。21世紀初頭の現在でも、確実なボルトの締め付け・分解には、ボルト寸法に適合する通常型スパナまたはボックスレンチを用いることが望ましく、モンキーレンチは極力使用を回避すべきものとされる。〕(バックラッシュを抑える機構付きのものもある)。またレンチ頭部が大きいために狭い場所では使いにくい。そのため、実際は特徴を理解した比較的上級者向けの工具であるといえよう。 == 名前の由来 == モンキーレンチと呼ばれるようになった名前の由来については諸説ある。CHARLES MONCKYが1858年ごろに調節可能なレンチを発明したことより発明者の名前から、MONKEYとなったという説がある。 また、「モン・キー」と言う人物により原案が考え出されたからだ、と言う説もあるが、これはアメリカの北カルフォルニア、オーロビルにある工具博物館館長のバッドによれば、あまり信憑性の無いネタ話であるらしい。 また、工具の開口部全体の形が猿の頭部に似ていたとからという説。このレンチが、尾によって持たれている猿のように見えたからだという説。 1800年代の工場では蒸気動力を使用しており、その配管が工場の天井近くに張り巡らされていた。この配管ラインのメンテナンスをする若い作業員達は、油まみれになって天井近くをまるで猿(モンキー)のように飛び回りグリスモンキーと呼ばれた。多くの工具を持ち歩くのが不便な彼らが一丁でさまざまなサイズに使用できると愛用したレンチということより、モンキーレンチと呼ばれるようになったという説である〔『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版。〕。この説は前述の工具博物館館長・バッド曰く、最も信憑性が高くアメリカでは一般的に語られているとのことである。 アメリカではモンキーの最盛期多くの会社が製造していたが、クレセント(CRESCENT TOOLS)というブランドが有名になり、今も年配の世代ではモンキーの事をクレセントと呼ぶこともある〔『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モンキーレンチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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