|
monkei
スギナ（杉菜、学名：）は、シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂する。生育には湿気の多い土壌が適しているが、畑地にも生え、難防除雑草である〔新潟県における非選択性茎葉処理除草剤の利用と畑の問題雑草 雑草研究 Vol.44 (1999) No.1 P84-87 〕。その栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ（土筆）と呼び、ツクシの方は食用とされる。根が深いことから「地獄草」の別名を持つ〔稲垣栄洋、幻冬舎ブラス、2015.04.18〕。 == ツクシ == 春に地下茎からツクシという胞子茎（または胞子穂、胞子体）を出し、胞子を放出する。薄茶色で、「袴（はかま）」と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いている。丈は10 - 15cm程度である。 ツクシ成長後に、それとは全く外見の異なる栄養茎を伸ばす。栄養茎は茎と葉からなり、光合成を行う。鮮やかな緑色で丈は10 - 40cm程度。主軸の節ごとに関節のある緑色の棒状の葉を輪生させる。上の節ほどその葉が短いのが、全体を見るとスギの樹形に似て見える。 なお、ツクシの穂を放置すると、緑色を帯びたほこりの様なものがたくさん出て来る。これが、胞子である。顕微鏡下で見ると、胞子は球形で、2本の紐（4本に見えるが実際は2本）が1ヵ所から四方に伸びている。これを弾糸という。この弾糸は湿ると胞子に巻き付き、乾燥すると伸びる。この動きによって胞子の散布に預かる。顕微鏡下で観察しながら、そっと息を吹きかけると、瞬時にその形が変化するのをみることが出来る。 また、「ツクシ」は春の季語である。 ファイル:Equisetum arvense.jpg|胞子を散布する直前の状態 ファイル:ツクシ（スギナの胞子茎）20080407a.JPG|胞子を散布した後のツクシと、地面から次々と出てくる様子。 ファイル:Equisetum arvense nf.jpg ファイル:Equisetum arvense V and F shoot.JPG|胞子茎と栄養茎のつながり ファイル:ツクシ（スギナの胞子茎）20080407b.JPG|胞子形成部の外観（拡大） ファイル:Equisetum arvense sporangia.jpg|胞子形成部断面 ファイル:Equisetum arvense spore dry.jpg|乾燥状態の胞子 ファイル:Equisetum arvense spore wet.jpg|加湿状態の胞子 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「スギナ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Equisetum arvense 」があります。 スポンサード リンク
|