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スクレイパー(スクレーパー、英語:scraper)は、物質の外面(または外面に付着しているもの、堆積しているもの)を削ったり、こそげとる刃状、へら状の器具を言う。小さなものでは20cmほどの手動で扱うものから、大きなものでは大型の車両に数mのへら状の装置が装着されている建設機械まですべてスクレイパーと称される。小さなものは英語の clean からケレンと呼ばれることもある。 なお、1930年代にアメリカ合衆国で超高層ビルが建設された際に「空に向かって伸びる刃」のイメージからスカイスクレイパーと呼ばれ、日本ではそれを訳して摩天楼と呼んだ。 == 石器 == 石器としてのスクレイパーには代表的なものにサイドスクレイパーとエンドスクレイパーがある。旧石器時代から新石器時代に至るまで世界各地でこの石器が作り続けられた。また、縄文時代になっても東北と北海道では依然として用いられており、最も新しい時期のものとしては8世紀初頭の北大式土器に伴出する黒曜石製の円形スクレイパーが知られている〔芹沢長介「スクレイパー(Scraper)」の項(江坂輝彌・芹沢長介・坂詰仲男編 『新日本考古学小辞典』 ニュー・サイエンス社 2005年 p.226-227)〕。 ;サイドスクレイパー(side scraper 仏語ではラクロワール:racloir) :日本語では削器(さくき)、横型削器、側削器とも呼ばれる。薄片石器の一種。薄片の横に刃を付けたもの。皮を切ったり、木や骨を削るのに使ったと考えられている。中期旧石器時代以降。 ;エンドスクレイパー(end scrapers 仏語ではグラトワール:grattoir) :日本語では掻器(そうき)、削器(さっき)、縦型削器、端削器とも呼ばれる。薄片石器の一種。薄片の端に刃を付けたもの。皮の裏側に付いた脂肪を掻き取る、皮なめしの道具であったと考えられている。後期旧石器時代以降。その他に、皮剥・削道具(鳥居龍蔵)、石掻・石剥(大山柏)、堅型皮削(酒詰仲男)、横刃形石器・先刃形石器、削器型石器・掻器型石器(杉原荘介)などがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スクレイパー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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