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モーリスC8(Morris Commercial C8)は、第二次世界大戦期にイギリスのモーリス社で開発され、イギリス軍で運用された、4×4輪駆動の砲兵トラクター、および汎用トラックである。 == 概要 == 1937年に、当時のイギリス国防省〔この当時はWar Department(戦争局)と呼ばれていた。〕が新型の野戦砲トラクター(FAT, Field Artillery Tractor)の要求仕様を提示した。これは、4×4輪駆動の装輪式で、シャーシは短く、ウィンチを備える事、といった内容であった。この要求にガイ・モータース社が最初に応じ、ガイ・モータース社は既存のガイ・アント(Guy Ant)15CWT(3/4t)4×2輪駆動トラックをベースに4輪駆動化したガイ・クォード・アント FAT(Guy Quad-Ant FAT)と呼ばれる野戦砲トラクターを開発した。イギリス軍はこの車両を採用し、モーリス社に対しても同様の野戦砲トラクターの製造が依頼された。モーリス社でも既存のトラックであるモーリスCS8をベースとして、4輪駆動、短車体、大径タイヤのモーリスC8 FATを開発した。 モーリスC8 FATはガイ・クォード・アント FATと同様に、後部兵員室の屋根の上にQF 25ポンド砲の砲架を搭載するため、屋根が後方に向かって傾斜している特徴的な外観を持っていた。この車体は、その形状が甲虫を思わせることから、"ビートル・バック"(beetle back)と呼ばれた。この特徴は、その後開発されたCMP FATでも同様に見られる。金属製の後部兵員室には6名の砲兵およびQF 25ポンド砲の弾薬を搭載可能であった。 モーリスC8の最初の量産車は1939年10月から軍に納品され、走行装置とボディー部にそれぞれ2度の設計変更を行いながら生産は1945年まで継続された。実戦では25ポンド砲だけでなく様々な砲の牽引に使用された。QF 18ポンド砲やQF 4.5インチ榴弾砲、あるいはオードナンス QF 6ポンド砲、オードナンス QF 17ポンド砲などが、モーリスC8 FATにより牽引された。また、モーリスC8の機構を流用した汎用トラック型のモーリスC8 GS(General Service)が開発され、生産された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モーリスC8」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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