翻訳と辞書
Words near each other
・ ヤゲヴォ大学
・ ヤコウガイ
・ ヤコウタケ
・ ヤコウチュウ
・ ヤコウバ・ディアワラ
・ ヤコバス・ニコラース・ウェスタホーベン
・ ヤコバス・ニコラース・ウェスタホーヴェン
・ ヤコバ・ムルダー
・ ヤコビ
・ ヤコビのモジュラー変換式
ヤコビの三重積
・ ヤコビの二平方定理
・ ヤコビの四平方定理
・ ヤコビの恒等式
・ ヤコビの虚数変換式
・ ヤコビアン
・ ヤコビー線
・ ヤコビ和
・ ヤコビ図
・ ヤコビ変換式


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ヤコビの三重積 : ミニ英和和英辞書
ヤコビの三重積[やこびのみえせき]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ヤコビ : [やこび]
 (n) Jacobi, (n) Jacobi
: [み]
  1. (num) three 
三重 : [みえ, さんじゅう]
 【名詞】 1. triple 2. treble 3. threefold 4. three-ply 5. triplicate 
: [おも]
  1. (adj-na,n) main 2. principal 3. important
重積 : [じゅうせき]
 (n,vs) piling up
: [せき]
 【名詞】 1. (gen) (math) product 

ヤコビの三重積 : ウィキペディア日本語版
ヤコビの三重積[やこびのみえせき]

ヤコビの三重積 (Jacobi triple product)とは、次の恒等式をいう。
:
\sum_^
=\prod_^

但し、\operatorname>0とする。この恒等式はヤコビによるテータ関数の研究から生まれたものであるが、
q=e^,z=e^と置くことにより
:\sum_^=\prod_^
或いは、q=e^,z=e^と置くことにより
:
\sum_^
=\prod_^

となり、数論にも適する形になる。
== 証明 ==

=== 直接の証明 ===
左辺を\vartheta(v,\tau)、右辺を\Theta(v,\tau)と置き、まず、右辺が疑二重周期を持つことを示す。
:\begin\Theta(v+1,\tau)
&=\prod_^\\
&=\prod_^\\
&=\Theta(v,\tau)
\end
:\begin\Theta(v+\tau,\tau)
&=\prod_^\\
&=\frac\prod_^\\
&=\frac\prod_^\\
&=e^\Theta(v,\tau)
\end
\operatorname>0により|e^|<1であるから、右辺の零点は
:\begin
\left(1+e^\right)\left(1+e^\right)&=0\\
\end
:\begin
\left(1+2e^\cos+e^\right)&=0\\
\end
:\begin
\cos&=-\frac\\
\cos&=\frac\\
2v&=\left((2m-1)+\right)\pm2n\\
v&=\frac+n'+m'
\end
に限られる。一方、左辺は
:\begin\vartheta(v+1;\tau)
&=\sum_^\\
&=\sum_^\\
&=\vartheta(v;\tau)\\
\end
:\begin\vartheta(v+\tau;\tau)
&=\sum_^\\
&=\sum_^\\
&=\sum_^\\
&=e^e^\vartheta(v;\tau)\\
\end
:\begin\vartheta_3(\frac;\tau)
&=\sum_^\\
&=\sum_^\\
&=\sum_^
+\sum_^\\
&=0
\end
であるから、右辺と同じ準二重周期を持ち、少なくとも右辺が零点を持つところに悉く零点を持つ。従って、リウヴィルの定理により、
:
c(\tau,v)=\frac=\frac

vに依存しない。
:\beginc\left(\textstyle\frac,\tau\right)
&=\frac\\
&=\frac\\
\end
:\beginc\left(\textstyle\frac,\tau\right)
&=\frac\\
&=\frac\\
&=\frac\\
&=\frac\\
&=\frac\\
&=\frac\\
\end
分子の級数においてnが奇数の項は正負で打ち消しあうから2nをnに置き換える。
:\beginc\left(\textstyle\frac,\tau\right)
&=\frac\\
&=c\left(\textstyle\frac,4\tau\right)
\end
c(v,\tau)vに依存しないから
:c\left(v,4\tau\right)=c\left(v,\tau\right)=\lim_c\left(v,4^\tau\right)=\lim_c\left(v,\tau'\right)=c(v,0)
であり、c(v,\tau)\tauにも依存しない定数である。\tau\to\inftyとしてc(v,\tau)=1を得る。結局、両辺は等しい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヤコビの三重積」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.