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ヤンバルテナガコガネ(山原手長黄金虫、''Cheirotonus jambar'')は沖縄本島北部に生息するテナガコガネの一種。珍しい昆虫として有名。 == 生態 == 沖縄本島北部の山地、いわゆる“山原”(やんばる)の高樹齢の照葉樹からなる原生林にのみ生息する。 幼虫はイタジイ、ウラジロガシなどの広葉樹の大木にあいた樹洞に腐植土が堆積したものを住処兼餌としている。浅い位置に若齢幼虫、深層部に大きく育った終齢幼虫がいる傾向にある。また、蛹化、羽化は、パイプ状の樹洞の内壁の一部を楕円形にえぐり取って作られた蛹室内部で行われる。 そのためそのような大木が生育に必要であり、山原(ヤンバル)の中でも国頭村付近にしか生息していない。こうした生息場所はキツツキの一種であるノグチゲラが古木に掘った巣穴が放棄されたあとにケナガネズミなどが巣穴として再利用したりするなどいくつもの生物の関与によって生成される。ノグチゲラにしてもケナガネズミにしても、どちらも環境悪化によって絶滅が危惧されており、ヤンバルテナガコガネの生存を保証する生物的環境そのものが危機に瀕している。 水沼哲郎は孵化から成虫になるまで本種は約3年を要すると述べている。 成虫は晩夏〜秋にかけて出現し、リュウキュウコクワガタ等と共に山の中腹以上のカシ、シイの樹液に集まる。また、大柄な姿にもかかわらずよく飛翔するため、付近に光源があれば飛来する。 雄の前脚は長大に発達し、頸節の内側の棘は木に登るのに便利であるし、餌場や雌をめぐって争うときの武器ともなる。但し、テナガコガネ属の他種と比べると雄の前脚は体長に比べて短く、これは原始的な特徴とされる。 公的な研究目的や繁殖プログラムで許可を得た場合を除き、採集、飼育は一切禁じられているため、飼育下での産卵数や成長ステージの詳細については殆どわかっていない。 10 - 20個程しか産卵せず、加えて孵化率も低い〔『沖縄昆虫野外観察図鑑』 1989年、沖縄出版〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤンバルテナガコガネ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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