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ユニオシ
ユニオシ, I.Y. とはトルーマン・カポーティ原作の短編小説『ティファニーで朝食を』(1958年)およびこの小説をもとに作られた映画版に登場する日系アメリカ人・日本人の男性である。後述するように小説版と映画版ではその描写が大幅に異なり、映画版の方は典型的な人種差別描写として批判された。 == 原作小説のユニオシ == 主人公ホリー・ゴライドリーと同じアパートに住む日系人2世の雑誌カメラマンという設定であり、彼がアフリカで撮った写真から、アフリカへ渡ったホリーの消息が語られるという筋立てとなっている〔村上由見子『イエロー・フェイス ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』朝日新聞社、1993年、86頁、澤野雅樹「謎のユニオシを求めて」『ユリイカ』1995年4月増刊号、302-303頁〕。ホリーに対しては好意的である〔村上86頁〕。登場人物のジョー・ベルはユニオシをJapと呼ぶ部分がある一方、語り手の「私」はユニオシのことを差別的に語っていない〔村山瑞穂「『ティファニーで朝食を』の映画化にみる冷戦期アメリカの文化イデオロギー」『愛知県立大学紀要言語文学編』39、2007年、106-107頁〕。 ユニオシの名前の由来は、20世紀前半のアメリカで活動した日本人画家・国吉康雄ではないかと言われている〔村山108-109頁、Gordon H. Chang“Emerging from the Shadows, The Visual Arts and Asian American History”, Journal of Transnational American Studies, 1(1), 2009, p10〕。
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