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ユリウス通日(ユリウスつうじつ、Julian Day、JD)とは、ユリウス暦〔本稿で言うユリウス暦は、西暦8年以前についてもユリウス暦の暦法(4年に1度閏年を実施)を機械的に遡って適用したと仮定したProleptic Julian calendarを指す。実際のユリウス暦では、その初期である紀元前45年 から 紀元前8年の間では、閏年を3年に1度とするという正しくない運用がなされていたので(ユリウス暦#初期のユリウス暦の運用)、このProleptic Julian calendarとは一致しない。また、紀元前45年以前にはユリウス暦そのものが存在しない。〕紀元前4713年1月1日(すなわち西暦-4712年1月1日)の正午(世界時)からの日数である〔 国立天文台暦計算室、ユリウス日とは〕。単にユリウス日(ユリウスび)ともいう。時刻値を示すために一般には小数が付けられる。 例えば、協定世界時(UTC)での年日 のユリウス日の値は、おおむねである。 == ユリウス通日(Julian Day)(JD) == ユリウス通日はユリウス暦紀元前4713年1月1日の正午(世界時)を元期(=0日目)とし、日の単位で数える。ユリウス通日は天文時の伝統に従い、日の起点は正午である〔天体観測に便利なように正午を起点にしている。つまり、天体観測は通常は夜間に行われるので、夜の0時(正子)(世界時)の時点で日付が変わる(ユリウス通日の整数部分が増加する。)のは、不便で間違いも起こりやすい。このためユリウス通日は、正午の時点で日付が変わるように決められたのである。この慣習は「天文時」の時刻系の伝統であり、クラウディオス・プトレマイオス に始まるものである〕 〔正午を一日の起点にする理由はもう一つある。均時差を捨象すれば、太陽の南中を観測することにより、その地点の地方時での正午は容易に知れる。これに対して正子を認識することは、正確な時計が存在しない時代には困難である。〕〔天文時の日の起点の正午とする時刻系は通常一般の時刻系と紛らわしいので、ユリウス日を除き、1925年1月1日からは天文学では「天文時」を廃止し、正子(真夜中)を1日の始まりとする「常用時」に統一された(→天文時の廃止の経緯)。〕。したがって、世界時の正午に日数(の整数部分)が増加する。 ユリウス通日は二時点の間の日数や秒数を計算するのに便利で、天文学や年代学(Chronology)などで使われている。小数を付けることにより時・分・秒数(と更に、その小数)を表現することができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユリウス通日」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Julian day 」があります。 スポンサード リンク
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