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『原論』(げんろん、, ストイケイア、)は、紀元前3世紀ごろにエジプトのアレクサンドリアで活躍した数学者エウクレイデス(、 ユークリッド)によって編纂された数学書である。論証的学問としての数学の地位を確立した古代ギリシア数学を代表する名著。ユークリッド原論とも。 英語の数学「Mathematics」の語源といわれているラテン語またはギリシア語の「マテーマタ」()は「レッスン(学ばれるべきことども)」という意味であり、このマテーマタを集大成したものが『原論』である〔高橋(2008), pp. i-ii.〕。 == 内容 == === 構成 === 本書の内容は現在でもユークリッド幾何学として広く知られるものを含んでいるが、原論そのものは幾何学のみを扱うものではない。全13巻で内容は以下の通り〔中村(1996), p. 489.より引用。〕。 平面の初等幾何について述べられているのは1、2、3、4巻と6巻。 ただし、この内容はユークリッド本人の業績というよりは、それ以前にピュタゴラス学派等の貢献により、ユークリッドの時代より前から既に体系化されていた情報を再編纂したものである可能性が高い。 また、5巻、12巻は当時のプラトン学派数学者エウドクソスの業績であるし、10巻、13巻は同じくプラトン学派のテアイテトスの貢献によりもたらされたものと考えられる。 よって、ユークリッド本人は主に既存の知識と最新の学術成果を付け加えて、『原論』を編纂したものと考えられる。 14巻、15巻も存在するが、それらはユークリッドの時代より後になって付け加えられたものだと考えられている。ハイベア・メンゲ編纂の『エウクレイデス全集』では第5巻に14巻、15巻がスコリア(古注)とともに収録されている〔Heiberg&Menge(1883-1916)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユークリッド原論」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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