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『ヨシュア記』(ヨシュアき, )は聖書の書物である。 そこには、ヨシュアの指導の下、イスラエル人がカナンに住む諸民族を武力で制圧し、約束の地を征服していく歴史が記されている。この書物は、キリスト教においては「歴史書」に、また、ユダヤ教においては預言書に分類される。 == 著者 (成立事情)== この書物の原作者は、伝統的には主としてヨシュアが書き(ヨシュア記24章26節)、彼の死後の記事をアロンの子エルアザルとエルアザルの子ピネハスが書いたとされている〔『新聖書辞典』いのちのことば社〕。 高等批評をする聖書学者たちは、創世記~申命記のモーセ五書にヨシュア記を加えて「六書」と考え、J, E, D, Pなどの資料から成っていると考える者もいるが、M.ノートなどは申命記とヨシュア記は共にD資料(申命記資料)のみによると考えている〔『新聖書辞典』 いのちのことば社〕。 1952~1957年に、Kathleen M. Kenyon らによって考古学的発掘が行われた結果、エリコの城壁の崩壊は紀元前3000年紀の出来事であることが実証されており、ヨシュアたちがエリコに来たときには、エリコはすでに廃墟になっていたことが判明している〔教文館『聖書大辞典』の「エリコ」の項目〕。したがって、ヨシュア記6章に記されているエリコの陥落物語は歴史的事実ではなく、原因譚として後から(2~7章の物語が)創作されたと考えられる〔教文館『聖書大辞典』の「ヨシュア記」の項目〕。 また、10章に記されている太陽と月の停止は、カナンの民間説話がもとになっていると考えられる〔『聖書大辞典』 教文館〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨシュア記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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