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ヨトゥンヘイム〔『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(シーグルズル・ノルダル著、菅原邦城訳、東海大学出版会、1993年、ISBN 978-4-486-01225-2)などにみられる表記。〕(ヨートゥンヘイム〔『北欧神話・宇宙論の基礎構造』などにみられる表記。〕、ヨーツンヘイム〔『エッダ 古代北欧歌謡集』(V.G.ネッケル他編、谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6)などにみられる表記。〕、ヨツンヘイム〔『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静著、筑摩書房〈世界の神話 8〉、1982年、ISBN 978-4-480-32908-0)などにみられる表記。〕とも。。巨人の国)は北欧神話に登場する「ヨトゥン」と呼ばれる霜の巨人族と丘の巨人族が住む国である。 『古エッダ』や『スノッリのエッダ』に散見される記述では、ヨトゥンヘイムは東に位置するとされている〔『北欧神話・宇宙論の基礎構造』324-325頁。〕。また、人々の住むミズガルズと神々の住むアースガルズの脅威となっている。 アースガルズとヨトゥンヘイムの間にはイヴィング川が流れている〔『北欧神話物語』18頁。〕。 主要都市としてはウートガルザ・ロキの治めるウートガルズがあり、ほかにメングラッドのすむガストロープニル、そしてスィアチの住むスリュムヘイムがある。ヨトゥンヘイムを支配する王はスリュムという。 『古エッダ』の『巫女の予言』によれば、この国から「忌まわしき3人の巨人の娘」が来るまでは、神々は黄金でできたもので欠けた物はなかったという〔『北欧神話・宇宙論の基礎構造』41-42頁。〕。また、ラグナロクの到来時には、神々や妖精だけではなくヨトゥンヘイム全土もどよめくという〔『北欧神話・宇宙論の基礎構造』95頁。〕。 なお、ノルウェーにはスカンディナヴィア山脈に属するヨートゥンハイメン山地(Jotunheimen)が実在し、これはスカンディナヴィア半島でもっとも高い山であるガルフピッゲン(''Galdhøpiggen'', 標高2469メートル)を含んでいる。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨトゥンヘイム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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