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ヨベル書[よべるしょ]
『ヨベル書』(ヨベルしょ、ヘブライ語:)はヘブライ聖書の書物のひとつで、『創世記』の時代の出来事が記されている。今日これを聖書正典として認めているのはエチオピア・ユダヤ教徒並びにエチオピア正教会のみであり、殆どのユダヤ教とキリスト教においては、外典として扱われている。その他の外典と同様、主流派には受け入れられなかったため、現在ではほとんどが散逸してしまっている。日本では『小創世記』と呼ばれることがある。 == 起源 == 研究者によれば、『ヨベル書』は紀元前2世紀代にユダヤ人の手によって書かれたと推定されている。原本はヘブライ語で書かれていたのだが、現在のところ完全な形で残っているのはゲエズ語に翻訳された写本のみである。ゲエズ語の『ヨベル書』はエチオピア・ユダヤ教徒、並びにエチオピア正教会の正典『オリット』(旧約聖書のゲエズ語訳)の一文献として組み入れられている。また、ヘブライ語によるオリジナルの断片がクムランの死海文書群の中から多数発見されたことにより、同書がエッセネ派には受け入れられていたことが知られるようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨベル書」の詳細全文を読む
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