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ヨーロッパブナ : ミニ英和和英辞書
ヨーロッパブナ[ぶな]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ブナ : [ぶな]
 【名詞】 1. beech 2. fagus crenata, (n) beech/fagus crenata

ヨーロッパブナ : ウィキペディア日本語版
ヨーロッパブナ[ぶな]

ヨーロッパブナ () はコイ科()の淡水魚。
その名の通り、ヨーロッパ原産種で、西はイギリスから東はロシアに分布し、生息域は北はスカンジナビア北極圏、南はフランス中部や黒海に至る〔Holopaien et al., 1997b〕。湖沼やゆるやかな河川に棲息する。英名はクラシアンカープ (Crucian carp)で、イギリスにおいては外来種ではなく在来種であることが立証されている〔, 典拠として Wheeler 1972, 2000, Copp et al. 2005 を挙げる。〕。
日本を含むアジアを原産とする資料もあるが〔 website 〕、誤りであろう(日本の書籍でヨーロッパブナを固有種とするものはない)。これはヨーロッパブナの普通名、英語では"Crucian Carp"がフナ属の総称であること、また、その種小名が属名であることからの混同と説明できる。
中型のコイ科魚で、通常は体長15cm〔Muus, B.J. and P. Dahlström 1968 Süßwasserfische. BLV Verlagsgesellschaft, München. 224 p. 224. Fishbase Ref.556〕、体重 1.5 kg 未満くらいであるが、最大オスでは体長 64.0 cm が記録され〔Koli, L. 1990 Suomen kalat. . Werner Söderström Osakeyhtiö. Helsinki. 357 p. (フィンランド語). Fishbase Ref. 6114〕、発表されている最高重量は 3 kg 〔。2-3年で成熟するが〔,p.49, カラー写真も参考〕、現在の英国などでは、本来の20-30cm級の大きさにはなれず15-20cm級に成長どまり("stunted")しているという〔。
配色は、全体的に光沢ある金緑色〔Kottelat, M. and J. Freyhof 2007 Handbook of European freshwater fishes. Publications Kottelat, Cornol, Switzerland. 646 p.; Fisbhbase Ref. 59043〕とされるが、より詳細な文献によると、若い個体は全体が金色=ブロンズ色だが〔、成長するにつれて黒味を帯びてきて〔、成魚は背縁は濃緑色〔英語版: 01:08, 10 May 2005 Ralphael による加筆〕・オリーブ濃茶色〔、側部上半はブロンズ色、側部下半と腹部が金色となり〔、胸鰭は赤みがかかった色・オレンジ色〔〔,p.49, 写真参照〕になる。体色には個体間の変化も見られる〔。
見分けのコツとしては、背びれのかたちが丸く凸扇型に湾曲しているのがヨーロッパブナの特徴で、背びれ外郭が凹型にくぼんでいるキンギョ系のフナ(下のギベリオブナの写真参照)と区別できる〔〔 (website)〕。
ヨーロッパブナは、大別して2タイプの体形を現わす。天敵(カワカマスパーチ)と共存する水系では、ほっそりとした低体高の体形から、ずんぐりした高体高の体形(いわばヘラブナ形)に形態が変異する〔, citing Brönmarker and Milner, 1992; and Holopaien et al., 1997b,〕。
また、ヨーロッパブナとキンギョフナとの交配種がいることは、水槽生物飼育者(アクアリスト)界隈ではつとに知られており〔, Smartt 1999〕、野生で共存する生態系から雑種らしきものも報告されている〔、p. ''where both species are sympatric in the wild, putative hybrids have been found.''〕。イギリスの研究者()は、実験室的な環境で、二つの種が確実に交配し、元気な生体の子孫を作ることができるとつきとめた〔。そのときの交配種は、繁殖力が乏しいまたは皆無だったが、ヨーロッパブナの在来種に外来遺伝子が混合することも危惧されており〔、また、雑種第一代(F1交配種)には、雑種強勢がみられるので在来種が駆逐されるという懸念もある〔。
==釣り==
英国のスポーツフィッシングでは、いわゆる「雑魚釣り部門」(Coarse fishing)に分類される釣魚であるが、英国の最重量記録は、2003年にMartin Bowlerが釣り上げた 2.085 キログラム (4ポンド9オンス) 、2011年には Joshua Blavins のタイ記録が認定された〔(website)〕。近年、この重さを大きく上回る個体が何匹か記録申請されたが、それらは真正ヨーロッパブナではなく、交配雑種による"ブラウン色の金魚系の変種"とされたため却下されている〔 (ファーナム釣協会サイト)〕。オランダでは、体長 54 cm、重さ 3キロの釣魚が撮影されている〔http://www.visserslatijn.nl/specimenhunting/index.html〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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