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ラオスの鉄道(ラオスのてつどう)は、2013年7月現在、タイのノーンカーイ駅(Nong Khai)から、1994年に完成した鉄道道路併用橋であるタイ=ラオス友好橋で両国を隔てるメコン川を渡り、ターナレーン駅(Ta Na Laeng)を結ぶ非電化単線路線(軌間:1,000 mm)が唯一の路線である。ラオスの陸の孤島状態を解消し、タイとの鉄道と港のネットワークに接続させるため、タイのノーンカーイ駅を南に移設し、この新駅から分岐してターナレーンを結ぶ3.5kmの鉄道が計画された〔。2009年3月5日にターナレーン駅で開通式が行われ、ラオス独立後初めての鉄道が開業した。なお、ターナレーン開業後は、首都のヴィエンチャン(Vientiane)までの延長が予定されていたが、ラオス・中国鉄道計画により棚上げとなった。 2013年9月からは第2フェーズとしてターナレーン駅周辺への倉庫、コンテナヤード、接続路線、コンクリート道路をタイのNEDAによる5.9億バーツの支援で建設されており、完成は2015年7月を計画している。 なお、利用者数は少なく2013年は32,000人、2014年は38,000人、うち80%が外国人と発表されている == 歴史 == ラオスの初めての鉄道は、フランス植民地時代に、メコン川の激流地帯であるチャンパーサック県シーパンドンにて船舶による輸送の代わりに鉄道による輸送のため建設されたのが始まりである。当地域のコーン島・デット島を結ぶ6.5kmを鉄道で結ばれた。本鉄道は第二次世界大戦後廃止され、その廃線後の遺構は残されている。その後、ラオスには鉄道は存在しなかった。 1950年代、ラオスは、物資の輸送をより円滑にするためラオス・タイの国境であるメコン川を渡る橋(タイ=ラオス友好橋(鉄道道路併用橋))の建設をタイに提案し、オーストラリアの援助で設計・建設された。1994年4月8日に橋は開通したが、橋の中央を走る鉄道(併用軌道)は未完成であった。1995年にラオス鉄道公社(Lao Railway Authority)が設立され、1997年にはタイのShaviriyaグループとの合弁事業の協定が結ばれた。この合弁事業は、本路線に関わる60年間の運営権の譲渡、資産開発および通信網の権利、18年間の運営利益に対する税制上の優遇を有していたが、1999年に破棄された。1997年の経済危機が収束した2000年、タイから鉄道建設の着工が、ラオスの負担分のうちの1億9,700万バーツについて無償援助ということで提案された。建設工事は2008年以前に終了し、2009年2月20日に双方から伸びてきた線路の結合式典が、タイ=ラオス友好橋で挙行された。3月5日にターナレーン駅で開催された開通式には、ラオス代表してブンニャン・ウォーラチット副大統領が、タイ代表してシリントーン王女が出席した〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラオスの鉄道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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