翻訳と辞書
Words near each other
・ ラシード・ウッディーン
・ ラシード・ウッディーン・スィナーン
・ ラシード・スニャーエフ
・ ラシード・スパークス
・ ラシード・ドワイヤー
・ ラシード・ムハンマド・サイード・アッ=リファーイー
・ ラシード・ムハンマド・サイード・アッ=リファーイー
・ ラシード・リダー
・ ラシーヌ
・ ラシーヌ (小惑星)
ラシーヌの虐殺
・ ラシーヌの雅歌
・ ラシーヌ瀑布
・ ラシーヌ瀬
・ ラシーヌ讃歌
・ ラシーヌ賛歌
・ ラシーノ
・ ラシーン
・ ラシーン (ウィスコンシン州)
・ ラシーン・マクドナルド


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ラシーヌの虐殺 : ミニ英和和英辞書
ラシーヌの虐殺[らしーぬのぎゃくさつ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
虐殺 : [ぎゃくさつ]
  1. (n,vs) atrocity 2. massive killing 
: [さつ]
 【名詞】 1. kill 2. murder 3. butcher 4. slice off 5. split 6. diminish 7. reduce 8. spoil 

ラシーヌの虐殺 : ウィキペディア日本語版
ラシーヌの虐殺[らしーぬのぎゃくさつ]

ラシーヌの虐殺(ラシーヌのぎゃくさつ、Lacine massacre)は、ビーバー戦争中に起こった戦闘で、1500人のイロコイ連邦モホーク)族の兵が、1689年8月5日の朝、ヌーベルフランスモントリオール島の入植地ラシーヌを奇襲したものである。この集落は人口は375人と小規模だった。モホーク族の襲撃は、自分たちの土地へのフランス人の入植により、不満が高まった結果引き起こされたものである。また、ニューイングランドが、ヌーベルフランスへの抵抗へのテコ入れのために仕向けたものでもあった。この襲撃の結果、集落の一部が燃やされ、住民の多くが殺されたり、捕虜として連れ去られたりした。
==歴史的背景==

1689年、20年間に及ぶ不安定な関係が続いた後、イングランド、フランス両国は交戦状態に入った。1669年に、ヨーロッパ列強は植民地の平和と中立を崩さないとしたホワイトホール条約が締結されたにもかかわらず、この戦争はヌーベルフランスとニューイングランドで本国の代理戦争として行われ、イングランド領ニューヨーク植民地は、地元のインディアン部族であるイロコイ連邦を駆り立てて、ヌーベルフランスの入植地を襲わせた〔Winsor, p. 359 (footnote) 〕 。イングランド本国が戦闘準備に入っている一方で、ヌーベルフランスの住民は、対イングランドの正式な宣戦布告の知らせが広まっておらず、インディアンの襲撃への準備もままならなかった〔。
この戦争からさかのぼること80年、17世紀の始めにヌーベルフランスが創設されて以来、イロコイ連邦は、フランスからの入植者たちを、自分たちの主権に対する脅威とみなし、入植者制圧のために、イングランドとの同盟締結を強く望んでいた。イロコイ連邦は、フランス植民地軍を滅ぼそうとして、フランスと同盟関係にある諸族、たとえばヒューロン族イリノイ族に対してより攻撃的な展開に出た。ヒューロンやイリノイといった部族は、フランスの毛皮交易の支援をしており、当時のヨーロッパにとって毛皮は重要な商品だった〔。また、インディアンたちもヨーロッパの物資をほしがるようになり、それとの交換対象としての毛皮の獲得はエスカレートして行った〔木村和男編 『カナダ史 世界各国史23』 山川出版社、1999年、53-54頁。〕イロコイ連邦の軍事行動に対して、フランスは、毛皮交易を再建するため、まず1660年代アレクサンドル・ド・プルヴィユ、次に1680年代ジャック=ルネ・ド・ブリザイ・ド・デノンヴィユ(デノンヴィユ侯爵)に、イロコイ連邦への討伐軍を指揮させた。ヌーベルフランスの総督であったデノンヴィユは、2000人の兵を、イロコイ連邦に属するセネカ族の居住地の奥へと派遣して、一番大きな集落を破壊したのである 。イロコイ連邦は、自分たちの土地へのデノンヴィユ軍の侵入に腹を立て、また、セネカ族をガレー船をこぐ奴隷にしたことに激怒した。彼らはフランスに反撃するための、ちょっとした動機を必要としていた〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ラシーヌの虐殺」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.