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ラジオミセス ''Radiomyces'' は、接合菌類ケカビ目に属するカビの1群。小胞子嚢を、膨らんだ柄の表面に多数つける。さらにその頂嚢は、柄の先端の第1次頂嚢から放射状に多数出る。また、接合胞子嚢の形態が独特である〔以下、主たる部分はBenny & Benjamin, 1991による〕。 == 特徴 == この属には3つの種のみが知られる。最初に知られたのは ''R. spectabilis'' Embree (1959) であるので、これに基づいて説明する。 腐生菌であり、通常の培地でよく成長する。菌糸の成長は速く、約5日でシャーレの縁に達し、次第にシャーレの内部空間いっぱいにまで育つ。全体に淡い色だが、胞子嚢柄の付近は褐色を帯びる。 菌糸はよく枝分かれし、内部には液胞が多い。次第にあちこちで隔壁を生じる。気中菌糸を多数伸ばし、また匍匐菌糸を発達させる。 匍匐菌糸は10mm以上にも伸びて、その先端は基質について仮根を形成し、また仮根と対をなして胞子嚢柄を立てる。胞子嚢柄は高さ0.1-1mm、普通は分枝をしないが、まれに枝分かれを持つ。その先端は丸く膨らんだ頂嚢となり、さらにその表面からは多数の枝を放射状に出し、その先端が膨らんで、その膨らんだ部分が胞子形成部となる。胞子形成部の少し下に1つの隔壁を生じる。最初の頂嚢は径5-50μ、胞子形成部は径9-27μ。 胞子形成部の脹らみの表面には、一面に小突起を生じ、その上に球形の小胞子嚢をつける。小胞子嚢は径5-7μで、3-16個の胞子嚢胞子を含み、その表面は一面に棘に覆われる。この棘には、石灰質が含まれている。胞子嚢胞子は細長くて、長さは3-5μ。 小胞子嚢は、乾燥した状態で成熟し、空気の動きによって個々にはずれることが確かめられている。また、小胞子嚢の壁が壊れて内部の胞子嚢胞子が出るのは、小胞子嚢壁が湿った時である〔Ingold & Zoberi, 1963. p. 124〕。 自家和合生で、単独の株も接合胞子嚢を生じる。接合胞子嚢の柄は対面する菌糸からまっすぐに向き合った形の柄の間に作られるという、ケカビなどと同じ、H字型に形成される。接合胞子嚢は球形で褐色だが、表面はなめらか。ただし、両側の接合胞子嚢柄から多数の突起が出て、それが枝分かれしながら接合胞子嚢の表面を緩やかに覆う。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラジオミセス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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