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ラスタスキャン : ミニ英和和英辞書
ラスタスキャン
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ラスタスキャン ( リダイレクト:ラスタースキャン (Raster scan) とは、2次元の画像を、まず点で1次元的にスキャン(日本語では走査と言う)して線(走査線 (scan line) と言う)を得て、次いでその直角方向にその線でスキャンして、2次元の面で画像を得る方法である。テレビにおける撮像と受像、ファクシミリ、多くのコンピュータシステムでのイメージスキャナやプリンターやディスプレイなどなどで使われている。イメージスキャナなどでは一列に並んだセンサによりいっぺんにスキャンがおこなわれるがラスタースキャンの一種である。アナログ複写機はスキャンはしているが写真的な処理でありラスタースキャンではない。''Raster'' とはラテン語で熊手を意味する''rastum''に由来する言葉で、熊手のようなもので面を線上になぞることを示す。すなわち、ラスタースキャンにおける走査線の動きを指している。SEM・SPM・レーザー走査顕微鏡といった走査型顕微鏡における「走査」も一種のラスタースキャンである。入力においては、画像は走査線に沿って読み取られ、ディジタル機器であれば標本化され、ピクセルまたは画素と呼ばれる、点の情報に分解され配列に格納される。テレビ放送システムでは、読み取られた走査線が転送される。出力においては、同じ順番で点を戻しながら走査し走査線が表示される。各走査線の最後の位置に来たとき、次の走査線に移る。このような処理を繰り返して一枚の画像が入力/転送/保存/表示される。まずある方向に並べられ、次いでそれがその直角方向に並ぶ、という順序付けは、表記体系における2次元的な書字方向(縦書きと横書き参照。たとえば伝統的な日本語における、まず上から下へ、次いで右から左へ、というような)の規則と同様なものであるが、画像処理などではこのような順序付けをラスター順、またはラスタースキャン順と呼ぶ。動画において、フレームレートを上げずに、すなわち必要な通信路容量を増やさずに、リフレッシュレートを上げる手法として、1枚のフレームを、たとえば、偶数番目の走査線を走査するフィールド(:en:Field (video))と奇数番目の走査線を走査するフィールドとに分けるというように、櫛の歯状にスキャンする手法があり、インターレースと言う。インターレースに対し、全走査線を順番に処理するものをプログレッシブ(:en:Progressive scan)あるいはノンインターレースと言う。インクジェットプリンターなどのヘッドを左右に動かす装置では、一方向に動かす時のみ作動させると、戻りがけで空送りする時間が無駄に費やされるため、牛耕式に、一行おきに一行分を逆転させながら戻りがけにも処理をおこなうものもある。== テレビにおけるラスタースキャン ==アナログテレビを例に詳細を述べる。テレビにおいて、画像を電気信号(映像信号)に変換するには、まずビデオカメラでレンズを用いて撮像管あるいは固体撮像素子の受光面に被写体の像を結像させる。次に、撮像管であれば真空管内の電子線を操作し、固体撮像素子であれば読出し信号を入力して、画面の左上から、右方向に順番に、端までいったら一段下に下がって、同じように左から右に、スキャンして受光面のその点の照度を読み出す。これが、撮像側におけるラスタースキャンである。これをくりかえしながら、読み出した順番で、各点の照度に対応する電圧になっている信号が、輝度信号である。読み出しの位置とタイミングをあらわす信号が同時に必要で、これを同期信号という。これらの信号を、映像信号という。テレビ受像機では、映像信号の輝度信号に従ってブラウン管の輝点の輝度を変えながら、同期信号に従って、電子ビームを、左右に、次いで上下に振って、スキャンする。これが、受像側におけるラスタースキャンである。なお、実際のアナログテレビ放送で使われているNTSC方式などでは、インターレースをおこなっている。 ) : ウィキペディア日本語版
ラスタースキャン (Raster scan) とは、2次元の画像を、まず点で1次元的にスキャン(日本語では走査と言う)して線(走査線 (scan line) と言う)を得て、次いでその直角方向にその線でスキャンして、2次元の面で画像を得る方法である。テレビにおける撮像と受像、ファクシミリ、多くのコンピュータシステムでのイメージスキャナやプリンターやディスプレイなどなどで使われている。イメージスキャナなどでは一列に並んだセンサによりいっぺんにスキャンがおこなわれるがラスタースキャンの一種である。アナログ複写機はスキャンはしているが写真的な処理でありラスタースキャンではない。''Raster'' とはラテン語で熊手を意味する''rastum''に由来する言葉で、熊手のようなもので面を線上になぞることを示す。すなわち、ラスタースキャンにおける走査線の動きを指している。SEM・SPM・レーザー走査顕微鏡といった走査型顕微鏡における「走査」も一種のラスタースキャンである。入力においては、画像は走査線に沿って読み取られ、ディジタル機器であれば標本化され、ピクセルまたは画素と呼ばれる、点の情報に分解され配列に格納される。テレビ放送システムでは、読み取られた走査線が転送される。出力においては、同じ順番で点を戻しながら走査し走査線が表示される。各走査線の最後の位置に来たとき、次の走査線に移る。このような処理を繰り返して一枚の画像が入力/転送/保存/表示される。まずある方向に並べられ、次いでそれがその直角方向に並ぶ、という順序付けは、表記体系における2次元的な書字方向(縦書きと横書き参照。たとえば伝統的な日本語における、まず上から下へ、次いで右から左へ、というような)の規則と同様なものであるが、画像処理などではこのような順序付けをラスター順、またはラスタースキャン順と呼ぶ。動画において、フレームレートを上げずに、すなわち必要な通信路容量を増やさずに、リフレッシュレートを上げる手法として、1枚のフレームを、たとえば、偶数番目の走査線を走査するフィールド(:en:Field (video))と奇数番目の走査線を走査するフィールドとに分けるというように、櫛の歯状にスキャンする手法があり、インターレースと言う。インターレースに対し、全走査線を順番に処理するものをプログレッシブ(:en:Progressive scan)あるいはノンインターレースと言う。インクジェットプリンターなどのヘッドを左右に動かす装置では、一方向に動かす時のみ作動させると、戻りがけで空送りする時間が無駄に費やされるため、牛耕式に、一行おきに一行分を逆転させながら戻りがけにも処理をおこなうものもある。== テレビにおけるラスタースキャン ==アナログテレビを例に詳細を述べる。テレビにおいて、画像を電気信号(映像信号)に変換するには、まずビデオカメラでレンズを用いて撮像管あるいは固体撮像素子の受光面に被写体の像を結像させる。次に、撮像管であれば真空管内の電子線を操作し、固体撮像素子であれば読出し信号を入力して、画面の左上から、右方向に順番に、端までいったら一段下に下がって、同じように左から右に、スキャンして受光面のその点の照度を読み出す。これが、撮像側におけるラスタースキャンである。これをくりかえしながら、読み出した順番で、各点の照度に対応する電圧になっている信号が、輝度信号である。読み出しの位置とタイミングをあらわす信号が同時に必要で、これを同期信号という。これらの信号を、映像信号という。テレビ受像機では、映像信号の輝度信号に従ってブラウン管の輝点の輝度を変えながら、同期信号に従って、電子ビームを、左右に、次いで上下に振って、スキャンする。これが、受像側におけるラスタースキャンである。なお、実際のアナログテレビ放送で使われているNTSC方式などでは、インターレースをおこなっている。
ラスタースキャン (Raster scan) とは、2次元の画像を、まず点で1次元的にスキャン(日本語では走査と言う)して線(走査線 (scan line) と言う)を得て、次いでその直角方向にその線でスキャンして、2次元の面で画像を得る方法である。テレビにおける撮像と受像、ファクシミリ、多くのコンピュータシステムでのイメージスキャナプリンターディスプレイなどなどで使われている。イメージスキャナなどでは一列に並んだセンサによりいっぺんにスキャンがおこなわれるがラスタースキャンの一種である。アナログ複写機はスキャンはしているが写真的な処理でありラスタースキャンではない。''Raster'' とはラテン語熊手を意味する''rastum''に由来する言葉で、熊手のようなもので面を線上になぞることを示す。すなわち、ラスタースキャンにおける走査線の動きを指している。
SEMSPMレーザー走査顕微鏡といった走査型顕微鏡における「走査」も一種のラスタースキャンである。
入力においては、画像は走査線に沿って読み取られ、ディジタル機器であれば標本化され、ピクセルまたは画素と呼ばれる、点の情報に分解され配列に格納される。テレビ放送システムでは、読み取られた走査線が転送される。
出力においては、同じ順番で点を戻しながら走査し走査線が表示される。各走査線の最後の位置に来たとき、次の走査線に移る。このような処理を繰り返して一枚の画像が入力/転送/保存/表示される。
まずある方向に並べられ、次いでそれがその直角方向に並ぶ、という順序付けは、表記体系における2次元的な書字方向(縦書きと横書き参照。たとえば伝統的な日本語における、まず上から下へ、次いで右から左へ、というような)の規則と同様なものであるが、画像処理などではこのような順序付けをラスター順、またはラスタースキャン順と呼ぶ。
動画において、フレームレートを上げずに、すなわち必要な通信路容量を増やさずに、リフレッシュレートを上げる手法として、1枚のフレームを、たとえば、偶数番目の走査線を走査するフィールド:en:Field (video))と奇数番目の走査線を走査するフィールドとに分けるというように、の歯状にスキャンする手法があり、インターレースと言う。インターレースに対し、全走査線を順番に処理するものをプログレッシブ:en:Progressive scan)あるいはノンインターレースと言う。
インクジェットプリンターなどのヘッドを左右に動かす装置では、一方向に動かす時のみ作動させると、戻りがけで空送りする時間が無駄に費やされるため、牛耕式に、一行おきに一行分を逆転させながら戻りがけにも処理をおこなうものもある。
== テレビにおけるラスタースキャン ==
アナログテレビを例に詳細を述べる。
テレビにおいて、画像を電気信号(映像信号)に変換するには、まずビデオカメラレンズを用いて撮像管あるいは固体撮像素子の受光面に被写体の像を結像させる。
次に、撮像管であれば真空管内の電子線を操作し、固体撮像素子であれば読出し信号を入力して、画面の左上から、右方向に順番に、端までいったら一段下に下がって、同じように左から右に、スキャンして受光面のその点の照度を読み出す。これが、撮像側におけるラスタースキャンである。
これをくりかえしながら、読み出した順番で、各点の照度に対応する電圧になっている信号が、輝度信号である。読み出しの位置とタイミングをあらわす信号が同時に必要で、これを同期信号という。これらの信号を、映像信号という。
テレビ受像機では、映像信号の輝度信号に従ってブラウン管の輝点の輝度を変えながら、同期信号に従って、電子ビームを、左右に、次いで上下に振って、スキャンする。これが、受像側におけるラスタースキャンである。
なお、実際のアナログテレビ放送で使われているNTSC方式などでは、インターレースをおこなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ラスタースキャン (Raster scan) とは、2次元の画像を、まず点で1次元的にスキャン(日本語では走査と言う)して線(走査線 (scan line) と言う)を得て、次いでその直角方向にその線でスキャンして、2次元の面で画像を得る方法である。テレビにおける撮像と受像、ファクシミリ、多くのコンピュータシステムでのイメージスキャナやプリンターやディスプレイなどなどで使われている。イメージスキャナなどでは一列に並んだセンサによりいっぺんにスキャンがおこなわれるがラスタースキャンの一種である。アナログ複写機はスキャンはしているが写真的な処理でありラスタースキャンではない。''Raster'' とはラテン語で熊手を意味する''rastum''に由来する言葉で、熊手のようなもので面を線上になぞることを示す。すなわち、ラスタースキャンにおける走査線の動きを指している。SEM・SPM・レーザー走査顕微鏡といった走査型顕微鏡における「走査」も一種のラスタースキャンである。入力においては、画像は走査線に沿って読み取られ、ディジタル機器であれば標本化され、ピクセルまたは画素と呼ばれる、点の情報に分解され配列に格納される。テレビ放送システムでは、読み取られた走査線が転送される。出力においては、同じ順番で点を戻しながら走査し走査線が表示される。各走査線の最後の位置に来たとき、次の走査線に移る。このような処理を繰り返して一枚の画像が入力/転送/保存/表示される。まずある方向に並べられ、次いでそれがその直角方向に並ぶ、という順序付けは、表記体系における2次元的な書字方向(縦書きと横書き参照。たとえば伝統的な日本語における、まず上から下へ、次いで右から左へ、というような)の規則と同様なものであるが、画像処理などではこのような順序付けをラスター順、またはラスタースキャン順と呼ぶ。動画において、フレームレートを上げずに、すなわち必要な通信路容量を増やさずに、リフレッシュレートを上げる手法として、1枚のフレームを、たとえば、偶数番目の走査線を走査するフィールド(:en:Field (video))と奇数番目の走査線を走査するフィールドとに分けるというように、櫛の歯状にスキャンする手法があり、インターレースと言う。インターレースに対し、全走査線を順番に処理するものをプログレッシブ(:en:Progressive scan)あるいはノンインターレースと言う。インクジェットプリンターなどのヘッドを左右に動かす装置では、一方向に動かす時のみ作動させると、戻りがけで空送りする時間が無駄に費やされるため、牛耕式に、一行おきに一行分を逆転させながら戻りがけにも処理をおこなうものもある。== テレビにおけるラスタースキャン ==アナログテレビを例に詳細を述べる。テレビにおいて、画像を電気信号(映像信号)に変換するには、まずビデオカメラでレンズを用いて撮像管あるいは固体撮像素子の受光面に被写体の像を結像させる。次に、撮像管であれば真空管内の電子線を操作し、固体撮像素子であれば読出し信号を入力して、画面の左上から、右方向に順番に、端までいったら一段下に下がって、同じように左から右に、スキャンして受光面のその点の照度を読み出す。これが、撮像側におけるラスタースキャンである。これをくりかえしながら、読み出した順番で、各点の照度に対応する電圧になっている信号が、輝度信号である。読み出しの位置とタイミングをあらわす信号が同時に必要で、これを同期信号という。これらの信号を、映像信号という。テレビ受像機では、映像信号の輝度信号に従ってブラウン管の輝点の輝度を変えながら、同期信号に従って、電子ビームを、左右に、次いで上下に振って、スキャンする。これが、受像側におけるラスタースキャンである。なお、実際のアナログテレビ放送で使われているNTSC方式などでは、インターレースをおこなっている。」の詳細全文を読む




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