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ラタキア沖海戦(ラタキアおきかいせん 英:Battle of Latakia、)は第四次中東戦争中の1973年10月7日にイスラエル海軍とシリア海軍の間で戦われた、小規模だが海戦の様態を変えた海戦史上に残る重要な戦いである。これは世界で初めて行われた艦対艦ミサイルを搭載した艦船(この場合はミサイル艇)同士の海戦であり、電子戦による欺瞞が初めて行われた海戦であった。 第四次中東戦争が始まった当初、イスラエル海軍はソ連製の近代的装備を持つシリア海軍の戦力撃滅に着手し、海戦が発生した。戦闘はシリアの港町、ラタキアの沖で行われた。 イスラエル艦隊は、シリア軍に最大射程でミサイルを発射させるような戦術を採り、チャフ(レーダーを欺瞞する物体)の散布やジャミングなどの電子戦的手段を用いて発射されたミサイルから船艇を守った。シリア艦隊がミサイルを撃ち尽くしてしまうと、イスラエル艦隊はこれに接近し、最適の距離から、搭載していたガブリエルミサイルを発射した。何隻かのシリアの艦船が撃沈され、残ったシリア艦艇は港へと撤退した。そして、戦争の残りの期間、二度と港外へ出撃してくることはなかった。 前述の通り、ラタキア沖海戦は世界で初めて行われた艦対艦ミサイルを搭載した艦船同士の海戦だが、対艦ミサイルを搭載した艦艇が初めてミサイルで艦船を沈めた海戦ではない。第三次中東戦争中の1967年10月20日に、エジプト海軍のソ連製コマール型ミサイル艇が、イスラエル海軍の駆逐艦エイラートをP-15テルミート(SS-N-2「スティクス」)で沈めた例がそれに当たる(エイラート事件)。 ==註== 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラタキア沖海戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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